目次
●目次
ワインのバックボーンを感じて、見えないおいしさを味わって
高橋竜太(TETTA 株式会社、岡山県新見市)
お客さんに寄り添えるものをつくって農業のよさを伝えるのが使命
豊福祥旗(株式会社オリジナルキューチ、岡山県勝田郡奈義町)
経済の中でちゃんと成り立つ農業をやってみたかった
鈴木妃奈(まほらファーム、岡山県津山市)
コーヒー豆の焙煎で、お客さんも作り手も幸せな気持ちになる
竹内裕治(株式会社西粟倉・森、岡山県津山市)
津山という土地柄、人柄の中だからこそ実感した“小宇宙”
関元崇志(株式会社Globe fitness & studio、岡山県津山市)
絶対にNOと言わなかったら地域は勝手に盛り上がる
佐藤伸也(Nutty?s、岡山県勝田郡勝央町)
なんでも観光になる時代。人をつないていく美作の国の観光にしたい
永山泉水(ゆのごう美春閣、岡山県美作市)
自分たちが幸せになってお客さんを幸せにすることで
地域社会に還元したい
寄木秋弘(ヒロムサンライズ、岡山県津山市)
自分たちが仕掛けていくとアイデアが生まれイノベーションにつながる
秋田英次(山陽ロード工業株式会社、岡山県津山市)
地位で働く意義をもっと感じてもらいたい
松岡裕司(津山信用金庫、岡山県津山市)
前書きなど
まえがき 丸尾宜史
岡山県北部で「かえーる人」という言葉が生まれて、3年
今から3年前に「かえーる人」という言葉が、日本の首都である東京から、700キロ離れた、ここ岡山県北(けんほく)に生まれました。
3年が経ち、かえーる人の取材数は合計で34人になりました。(2017年1月現在)
かえーる人は「かえーるじん」と読みますが、今でも「かえーるびと」や「かえーるひと」とも言われたりします。
でも、着実にかえーる人という単語が岡山県北部から徐々に広く浸透していることも感じられるようになりました。「岡山県 北部ではたらく。くらす。いーなかえーる」というウェブサイト開設当初の誰にも知られていない、何だそれ?!な「かえーる人」の状態からは一歩も二歩も前進したことを感じられるようになりました。
3年たっても、地方で新たな価値をつくる
イコール「バカモノ」は尽きません
岡山県北部は田舎で、東京までは700キロ、大阪までは約200キロという距離に位置し、大半の地域がいわゆる中山間地域といわれる山間部が占めています。「かえーる人」の取材を始めた当初は、かえーる人ぎれ(取材するかえーる人がいない状態)になるのではと懸念したこともありましたが、その心配を大きく裏切ることになっています。
私がお会いしてお話をお聞きしたい「かえーる人」がいまだに絶えることはなく、そ
して、「かえーる人」は相変わらず周囲の人を巻き込みながら、岡山県北部で新しい価
値を生み出しています。
2015年に出版した前作にて、考えてなかなか行動に移せない「リコウな人」に対して、地方で行動をおこして新たな価値をつくる尊敬すべき人を「バカモノ」と言ってしまいましたが、いまだに「バカモノ」は尽きません。
素朴に、「バカモノ」が「未来のフツウ」
ここまで3年間も継続して「かえーる人」にお話をお聞きしていると、あえて地方で新しいことを生み出そうとする人は、「バカモノ」というより当たり前の選択肢になってきたのかもしれないと感じる時があります。この少し感じた感覚は、「未来のフツウ」であるのではないかと感じます。
この本に書かれていることは、岡山県の中山間地域で実際に働いている10人のかえーる人からお話を聞いた内容です。
かえーるサイクル。
「かえーる人」とは、
1.「帰る」都市から地方へ。
2.「変える」新たな仕事を生み出す。
3.「還る」それらが継続して繰り返される。
岡山県北部で、はたらく。くらす。「いーなかえーる」
https://kenhoku.jp/