目次
平成五年（一九九三年）
一月 県下の経済情勢／夜の観光／週休二日／日本校閉学／八幡灯台閉鎖／／針供養／企業の後追い／三年目の渡辺市政／芸文館／王子が岳遺跡／『海橋』発刊／楯築遺跡のはなし／外村さん逝く／ＰＫＯで犠牲／エイズ／皆既月食／駅東の再開発／三回目の野外彫刻／書き損じ葉書の提供を／公害裁判／新党ブーム／児島小の夏祭り／北海道南西沖地震／美観地区に明かりを／琴人間の条件／民藝／ガラス工芸／ハエ供養／女性作家集団／芸術の秋／おんならしさ／倉敷弁／亀島山／倉敷ガラス／消えた赤レンガ／水江の渡しなど
平成六年（一九九四年）
荻野美術館／手作り玩具／センダン／伊沢さん逝去／阪急手を引く／県は倉敷へ無理難題／携帯戦争いよいよ／チボリ公園議会可決／星塚／欠ける公徳心／八十八夜／有機農産物を考える／虐待／いじめ／駅前周辺の浄化／先生のセクハラ／節水／断水／給水制限／猛暑と景気／芸術村／中学生の自殺／海水の淡水化／／都市景観大賞／酒津焼百二十五周年／女性政策スタッフ／紅葉／ホスピスを訪ねて／倉敷藤花戦／チボリ反対派市長選へ など
平成七年（一九九五年）
フロン回収／水の相互供給／縄文土器／兵庫県南部地方地震／作陽音大起工／一騎討ち／渡辺市政再任／サマータイム／倉敷市史／大山さん逝去／東大寺の軒瓦／底の浅い国際親善／ＦＭ放送／廻船問屋／高齢化社会／倉敷航空隊代官ばやし踊り／倉敷新聞創始者逝去／丹下さんに三木記念賞／男声合唱熱演／橋本自民党総裁誕生／掘り出し市／談合／古民家再生／町の絵師／将棋／東陽画伯の遺作展／倉敷幼稚園／行政改革／官官接待／幻の本 など
平成八年（一九九六年）
村山首相退陣／橋本首相誕生／太陽電池／低温続く／ＰＴＡ新聞／スペースみき誕生／インターネット／電線の地中化空振り／渡辺市長逝去／電算機版画／室山さん出馬／現元助役の一騎打ちか／ＦＭくらしき／僅差で中田さん市長に／早くもオキシダント／女性戦士／伊藤君五輪へ／ミステリーツアー／お巡りさんのマナー教室／倉敷パリ祭／倉工甲子園へ／中田市長事故隠し／昭和斎さん逝去／八つ墓村／老人力／ごみ袋透明化／橋本さん大量得票／銅鐸の波紋／羽島焼／関心薄いチボリ公園／ＦＭ開局／公害訴訟和解 など
前書きなど
は じ め に
平成五年（一九九三）から八年（一九九六）までの四年間のコラム『青史』から抜粋した約二百六十編を五集に収めました。
その当時の時代背景はというと、五年には皇太子殿下が雅子さんと成婚（六月）で湧いた年。また冷夏、豪雨で米が不作で米余り現象から転じて緊急輸入。深刻な平成不況の年でもあった。北海道南西沖地震（七月）。ゼネコン汚職で政治改革の大合唱。自民党が分裂、総選挙で過半数割れ、ついに細川連立政権が誕生。このほか北朝鮮の核疑惑の浮上。カンボジアでのＰＫＯ活動で倉敷出身の県警警部補・高田晴行さんが殉職。六年は、初の日本人女性の宇宙飛行士、向井千秋さんがスペースシャトルで宇宙へ。細川首相が突然辞任、村山連立政権に変わる。円高で１㌦百円に。七年には阪神大震災（一月）、地下鉄サリン事件発生。オーム真理教の麻原彰晃逮捕。八年は、全国的に病原性大腸菌Ｏ- １５７が大流行。薬害エイズ、住専処理の問題化。ペルーの日本大使公邸をゲリラに占拠されるなど。
倉敷地域では、平成五年七月の総選挙で社会党の灯が消えた。倉敷チボリ公園の建設へ向けてクラボウが閉鎖、レンガ造りの工場を撤去。六年になると、県がすが縋っていた阪急との交渉が破談になり、矛先を倉敷市へと出資に融資を求めてきた。四月の議会でチボリ可決。十二月にはチボリ反対派が来年の市長選を模索。この夏は水道局有史以来の給水制限、断水があった。
七年は、倉敷でも阪神大震災で震度五程度の揺れで驚愕した。四月に児島で首なし事件発生。渡辺行雄市長を再選。九月に橋本竜太郎自民島総裁。そして八年早々橋本首相誕生。再選後僅か一年で渡辺市長が四月に死去。市長選に元と現の助役の一騎打ち、チボリの是非が争点、僅差で田中武志さんがチボリ反対の室山貴志さんを退けた。暮れにはくらしきＦＭ放送局が開局。十三年ぶりに倉敷公害訴訟和解などで世情の話題となった。
五集目になるとかなり今に近づき記憶に新しいことも多い。文末のかっこ内の数字は、新聞掲載日ですからご参照ください。
いつもながら吉備人出版の山川隆之社長を始めスタッフの皆さん、とりわけ金澤健吾氏は労を厭わず助言から編集まで細やかに御指導いただき感謝申し上げます。
