戦争の民話3 夢のなかの息子 (戦争の民話 3)

立石憲利（著）

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詳しい情報

出版社: 吉備人出版(2001-08-13)

単行本: 204 ページ

ISBN-10: 4860691059 ISBN-13: 9784860691059

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紹介

戦争を忘れないように、戦争はいやだという思いを伝えようと、民話の採訪を続けるなかで戦争にまつわる話を集め記録してきた著者の「戦争の民話」シリーズ第３集。戦後60年のこの夏、日本を、ふたたび戦争する国にしないためにとの願いを込めての出版である。「一、戦死の知らせ」「二、戦場で助かる」「三、予　言」など七項目に分類し、戦争によってもっとも苦しみ、悲しんだ庶民の生活に光りを当てる。

一、戦死の知らせ 1　木馬道を歩いてくる2　帰ってくる3　青い顔で立つ4　倒れかかる5　廊下に立つ6　蚊帳の外に立つ7　血まみれで帰る8　表戸をたたく9　玄関からの声10　お母さんと呼ぶ11　叫び声12　三人が同じ夢13　軍服で帰ってきた夢14　墓を掘る夢15　夢に現われる弟16　枕元に立つ17　手伝いに帰る18　寝床まで赤土19　おなかが痛む20　キジの姿に21　ワニになって帰る22　位牌が落ちる23　仏壇の鉦が鳴る24　仏間で音がする25　神棚から落ちる26　戦死者の火の玉①27　戦死者の火の玉②64 28　家に入る人魂29　軒にいる火の玉30　盃が割れる31　負傷の知らせ

前書きなど

十五年戦争という日本の歴史上なかった大戦争は、誰もが無関係でいることはできなかった。肉親の死・傷、人権の抑圧、きびしい労働、家屋の焼失、苦しい生活などなどの体験の中で、「もの言わぬ人々」も口を開いた。昔から伝えられてきた「民話の語り」という手段をかり、わずかながら自らの思いを伝えた。そこに心を寄せ、聴き耳を立てて話を採録してきた。話の中には民話だといえるような心を打つ話もあれば、まだ民話とは言えないような、いわば「民話のパン種」とでもいうような話もあった。それらをまとめたのが本書である。　日本を、ふたたび戦争する国にしないためにとの願いを込めての出版である。

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