紹介
絵画は歴史の中で描かれます。つまり絵画作品は、様式や傾向も含めて、歴史の動きや流れとなんらかの関係があると言ってよいでしょう。
本書では、作品が生まれた背景や歴史的位置づけ、そして絵画の見方について、世界史の流れや変化とともに解説していきます。近世から現代まで、どんな絵画や芸術運動が生まれ、それらにはどのような特徴があるのかを世界史の中で理解することができます。その過程で絵画の存在意義が問われ、「わかりにくい」と言われる「現代アート」が生まれていった理由も見えてくるでしょう。フルカラーで絵画と世界史の変遷が一緒に学べる「西洋絵画の世界史」です。歴史や美術鑑賞が好きな方はもちろん、教養を深めたいビジネスマンにもおすすめです。
目次
第1章 近世(古典絵画)―人間の発見と絵画
第1幕 ルネサンスー生きることは喜びなるかな
第2幕 バロック・ロココー権力者たちの芸術
第3幕 17世紀オランダ絵画と新古典主義ー市民への眼差し
第2章 近代(近代絵画)ー人間の自立と絵画
第4幕 ロマン主義・写実主義ー感情と個性の解放
第5幕 印象主義とポスト印象主義ー反逆の始まり
第6幕 世紀末芸術ー官能と破滅への衝動
第7幕 キュビズム・フォーヴィスム・表現主義ー平面・彩色・表現
第3章 現代(現代アート)ー人間の多様と絵画
第8幕 ダダとシュルレアリスムー現実の否定と現実の探求
第9幕 抽象表現主義とその後ーアメリカの挑戦と絵画の死