目次
序章 本書の課題と視座
Ⅰ 課題と対象
Ⅱ 研究史の整理と研究手法
Ⅲ 本書の構成
第1章 1960年代後半の沖縄における基地社会の諸相
はじめに
Ⅰ 「島ぐるみ闘争」としての土地闘争:1950年代から60年代へ
Ⅱ 1960年代後半とはどのような時代か
Ⅲ 1960年代後半の基地社会と中部地域(コザ,嘉手納)
まとめと小括
第2章 即時復帰反対論の展開と「島ぐるみ」の運動の困難
はじめに
Ⅰ 即時復帰反対論をめぐる社会・経済的背景とその論理
Ⅱ 一体化政策の展開と即時復帰反対論の帰結
Ⅲ 即時復帰反対論からイモ・ハダシ論への展開
まとめと小括
第3章 B52撤去運動と生活/生存(生命)をめぐる「島ぐるみ」の運動
はじめに
Ⅰ 日常化する基地被害とB52戦略爆撃機の常駐化
Ⅱ 嘉手納村長選挙においてなにが問われたのか
Ⅲ B52爆発事故によって喚起された生活/生存(生命)への危機
まとめと小括
第4章 B52撤去運動の「島ぐるみ」での広がりと2・4ゼネスト
はじめに
Ⅰ 「島ぐるみ」で広がるB52撤去運動と2・4ゼネストに向けた動き
Ⅱ 2・4ゼネスト決行と回避をめぐる動き
まとめと小括
第5章 尖閣列島の資源開発をめぐる県益擁護運動の模索と限界
はじめに
Ⅰ 1960年代後半における「『援助』から『開発』への転換」
Ⅱ 1960年代後半における外資導入と県益の顕在化
Ⅲ 尖閣列島の資源開発をめぐる県益擁護の運動
まとめと小括
終章 「島ぐるみ」の運動からみえるもの
Ⅰ 本論全体のまとめ
Ⅱ 日本復帰前における「島ぐるみ」の運動とはなにか
Ⅲ 基地社会における「生活・生命への想い」のありよう
Ⅳ 本書において残された課題