紹介
アメコミ史上最高のアーティスト、「ザ・キング」こと、ジャック・カービー!!
キャプテン・アメリカ、X-MEN、ハルク、ファンタスティック・フォー、マイティ・ソー、ブラックパンサー、アベンジャーズ、ダークサイド、ニュー・ゴッズなど数々の偉大なスーパーヒーローたちを作り上げた伝説のアーティスト、ジャック・カービーの決定版ビジュアル伝記がついに刊行。
《アイズナー賞受賞作品》
本書は、オーストリアの移民の子としてニューヨークの窮屈な長屋で幼少期を過ごしたジェイコブ・カーツバーグ(カービーの本名)が、「ジャック・カービー」として、数々の作品・キャラクターを作り出すまでのプロセスを詳細に描く。
誰もが知っているあのヒーローたちの誕生秘話はもちろん、伝説の編集者スタン・リーとの仕事(あるいは確執)について、マーベル/DCコミックス間の移籍について、そして正当な報酬を得られず、経済的な不安を抱えながら仕事を続ける姿に至るまで、カービーの光と影を余すところなく記述している。
貴重な写真、原稿、ビジュアルを多数(未発表のものを含む)収録し、アーティストとしてのカービーの人生を立体的に浮かび上がらせる、資料的価値の高いアメコミファン必読の一冊。
著者は、ジャック・カービーのアシスタントを務めていたマーク・エヴァニア。
目次
序文 ニール・ゲイマン
はじめに
第1章 ストリートにて
第2章 パートナーたち
第3章 ジョー抜きのジャック
第4章 前向きに
第5章 拠るべきところをなくして
第6章 何かほかのこと
第7章 地上の神々
第8章 遺産(レガシー)
あとがき
謝辞
INDEX
前書きなど
数世代にわたる人々にとって、ジャック・カービーはコミックスそのものだった。ほかのクリエイターたちは、登場しては消え去るか、あるいは画期的な作品を1つ2つは生み出すが、その躍進は短期間で終わってしまう。だがカービーは常にそこにいて、40年代にも躍進したし、50年代にも躍進したし、60年代には本当に躍進したし、そして70年代、80年代、そして90年代の初めもそれを続け、肉体的にそれ以上は描けなくなってしまったまさにその瞬間まで、重要な作品を莫大な数量で生み出してきた。彼が亡くなった直後、業界全体の売上げの不振が明白になったとき、「業界に必要なものは何だ?」という問いに対する答えは、いつも決まってこうだった。「必要なのはジャック・カービーだ。それが必要なものだよ」。あるいは、こう言う人々もいた。「カービーが亡くなったとき、彼が自分と一緒にコミックスを連れていっちまったのさ」
カービーがそんなことをしなかったのは、もちろんだ。彼はコミックスをあとに残した。そしてそのコミックスを愛する誰にとっても、彼を、そして彼の作品を知りえたことは何よりも素晴らしいことだった。彼は、コミックスを想像力の新しいレベルへと高めた男だった……そして、それからその想像力の新しいレベルを、さらに新しい想像力のレベルへと高めたのだ。
(本書より抜粋)