目次
まえがき
第一回講座 地唄との運命的な出会い
はじめに
捨てられて、拾われて
天満の大火事と失明
数え年六歳で地唄の師匠につく
菊筋の正統への入門
お母さんに連れられて
地唄の世界における秘曲
菊忠琴月の預かり弟子として
十五歳で菊棚月清を名乗る
寝るのも忘れるほどの読書好き
テームズ川の匂い
内弟子が舌をまく抜群の記憶力
流派の垣根を越えて曲を聴く
第二回講座 父と歩んだ大検校への道のり
菊棚月清という名前について
教えることは学ぶこと
稀曲・半太夫節の伝承
偶然につながった細い糸
難しかった他派との交流
楯筋の曲との出合い
中橋暁夢検校の教えを請う
地唄界の最高位、大検校とは
たった一つの宝石
古曲の伝承に一身を捧げて
半太夫節の公開とレコード化
大阪の地唄とは
消えていった地唄の中の生活感
第三回講座 庶民の心情を歌う地唄
曲の気持ちになる
極秘曲『真之四季源氏』について
古曲『涅槃』を聴く
地唄の中のしゃれ心
どこかで聞いたことのある調べ
長屋の暮らしに合う地唄
地唄の情緒をそのままに
大衆化から取り残された地唄
庶民の生活の中に息づいていた地唄
作物とその主人公
作物『すっぽん』を聴く
点字による地唄の楽譜
塾生の感想を聞いて
第四回講座 衰えることのない地唄への情熱
幻の古曲『半太夫節』とは
地唄の中の『半太夫節』
地唄の半太夫物『八丈曽我』を聴く
古曲『五大力』を聴く
独特の記憶装置
作者への感謝の気持ち
芸に求められる品位
曲が生まれた町に移って
曲を残していく責任
周りの人たちに支えられて
地唄の作曲と普及活動
合唱曲になった一口地唄
無心の境地ということ
生まれ変わっても地唄を
講座番外編 人の心の奥底に残るような曲を
略歴譜
コーディネーター略歴
塾生名簿
あとがき