目次
第一章 津波にさらわれた町
1 陸前高田市広田町と広田中学校
2 陸前高田市高田町と第一中学校
3 大槌町大槌地区と大槌中学校
4 大船渡市三陸町越喜来地区と越喜来中学校
5 陸前高田市気仙町と気仙中学校の被害
6 エビデンス
第二章 奇跡の生徒
1 仮設校舎の生活
2「鈍刀を磨く」
3 「けんか七夕太鼓」の継承活動
4 「ぼくらは生きる、ここで、このふるさとで」
5 気仙沼中学校の選択〜清流にいやされる日々〜
6 艱難汝を玉にす
第三章 笑顔のみなもと
1 生徒の大切な居場所だった学校
2 支援物資に支えられた学校生活
3 支援者のよこがお
4 校長室からのエール
第四章 ミスマッチのはなし
1 交流のミスマッチ
2 支援物資のミスマッチ
3 ランドセルのミスマッチ
4 タイムラク(時間差)によるミスマッチ
5 ICT時代の被災地支援とマッチング
第五章 恩送り
1 もし、自分が被災者になったなら
2 もし、自分が支援者になったなら
第六章 明日のために
1 被災しても変わらない生き方
2 やる気が大切!
3 体験を大切に!
前書きなど
本書では、津波に浚われた被災地の様子、被災しながら逆境に立ち向かう子どもたちの姿や、彼らを物心両面から支えるようとする支援者との出会いについて紹介しています。
被災者が震災について口を開くことは、簡単なことではありません。戦争を体験した人が、戦地の様子を語らないことと似ています。
そう考えると、被災地の様子を伝えることは「半分だけ被災者」の私の役割のような気がしました。この本を執筆した動機の一つです。
さらに、被災校に赴任して初めて分かったことですが、被災地では支援物資が野積みにされていました。支援者には思いも寄らないことだったと思います。
また、外から見れば羨ましくも見える芸能人や著名人の訪問は、学校の正常化とは相反するものだったのです。
東日本大震災の「その後」に起きていた支援物資や交流のミスマッチは、被災地にいなければ分からないことです。
災害はこれからも起きます。「もし自分が被災者になったなら」「もし自分が支援する側の立場だったなら」その時、どうしたらよいのか。
この本は「半分だけ被災者」「半分だけ支援者」から、震災を知らない君たちへのメッセージです。