目次
まえがき
序 章
1 黒い大西洋から日本へ
2 なぜ「宗教ではない」ものが重要なのか
3 ラスタファーライとは何か
4 ラスタファーライの位置づけ
5 構成
6 調査の概要
第 I 部 ジャマイカというフロンティア
第 1 章 調査地とラスタファーライの概略
1 ジャマイカとジャマイカ人の概要
2 奴隷制社会の系譜
3 宗教の系譜
4 ラスタファーライの展開史
第 2 章 エチオピア・アフリカ黒人国際会議派の概略
1 エマニュエルと会議派の歴史
2 会議派の信念
3 社会構造と諸規範
4 空間の管理
5 時間の管理
6 信徒の概略
第 3 章 プリンス・エマニュエル死後の経済活動の変化
1 背景
2 ワラ製品
3 クラフト
4 商業音楽
5 アイタル
6 会議派のネットワークの再編
第 4 章 会議派系ミュージシャンの信徒らしさ
1 ポピュラー音楽シーンにおける会議派系ミュージシャン
2 受容のされ方
3 「不純」な信徒らしさ
4 ボボ・シャンティからのまなざし
5 曖昧な境界
第 5 章 ディアスポラ黒人中心主義の揺らぎ
1 ディアスポラ黒人中心主義とマイノリティ信徒
2 歴史経験の差異
3 アフリカ帰還要求運動への参与の仕方の差異
4 肌の色を問わない連帯
第 II 部 日本というフロンティア
第 6 章 日本におけるラスタファーライの概要と展開
1 日本人ラスタの概要
2 歴史的展開
第 7 章 ラスタファーライと日本のルーツとの接合
1 代表的著作にみる救済観
2 日本人でありラスタであることについて
3 土地の文化を愛でること
第 8 章 ラスタになり、ラスタとして生きる
1 宗教と呼ぶことへの違和感
2 6 人の語り
3 4 つの視点
4 他者との共感の回路を残すこと
第 9 章 ラスタファーライを介した地域への愛着とまちづくり
1 楽曲制作の背景
2 作品の制作過程
3 ワカサをレペゼンする
4 ワカサという協働の空間
終章 身体を起点に据えること
1 第I部についての考察と結論
2 第II部についての考察と結論
3 まとめに代えて
あとがき
引用文献
索 引