目次
はじめに(進藤久乃)
第一部 第二次世界大戦という断絶から
サン゠タルバンのパラドックス(ラファエル・ケニーグ)
コブラとシュルレアリスム(長谷川晶子)
コブラ時代におけるクリスチャン・ドートルモンの手書き文字――言葉の「茂み」の中を生きる(進藤久乃)
ある概念の生成――アンテルナシオナル・レトリストと「転用」の理論(門間広明)
北脇昇――サルバドール・ダリ作品の再解釈ともう一つのシュルレアリスムの探求(ヴァンサン・マニゴ)
第二部 前衛と文学的伝統
ジャン・ポーラン――修辞学・アンフォルメル・言葉をめぐって(久保田斉也)
文字を杖に――フランシス・ポンジュの「Joca Seria」をめぐって(綾部麻美)
「演劇に詩を取り入れること」――サミュエル・ベケット『クワッド』(菊池慶子)
渡辺一夫、コレージュ・ド・パタフィジックの太守(前山悠)
第三部 詩的言語の解放││視覚詩と音声詩
(行動/直接/元素/全体……)詩(ガエル・テヴァル)
詩とその進行――アルトー、視覚詩を経て音声詩へ(熊木淳)
フランスと日本の前衛詩学の接点――ピエール&イルゼ・ガルニエと新国誠一(マリアンヌ・シモン=及川)
「音声詩・行為詩」がめざしたもの――フランス、一九四五年以降を中心に(ジャン = ピエール・ボビヨ)
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