目次
『法政策学の試み（法政策研究第20集） 特集・第20集記念（創刊監修 阿部・根岸教授寄稿）』
泉水文雄・角松生史 監修 法政策研究会 編
【目 次】
まえがき （角松生史）
＜執筆者一覧＞
◇第Ⅰ部◇
1 阿部流政策法学の趣旨 〔阿部泰隆〕
1．はじめに
2．学界の動向
3．阿部の政策法学の始まり
4．政策法学会設立の挫折
5．筆者の政策法学のポイント
2 規制と競争との関係を巡る覚書―歴史は繰り返されるのか？―〔根岸 哲〕
1．変転する規制と競争との関係―戦後小史
2．タクシー事業における規制と競争
3．地域銀行と地域公共交通としての乗合バスとにおける規制と競争
4．旧公益事業の規制と競争―通信事業の場合
3 行政裁判所における評定官人事（1890～1922）
―内務，農商務，大蔵三省からの評定官採用を中心に―〔小野博司〕
1．はじめに
2．評定官の経歴に関する資料
3．評定官人事の変化
4．むすびにかえて
4 プライバシー・監視・アーキテクチャ―「AI と法」の余白―〔永石尚也〕
1．はじめに
2．プライバシーの境界をめぐる押し引き―ネーゲルの秘匿論
3．プライバシーの構成をめぐる押し引き―監視カメラの媒介性
4．プライバシーの変形をめぐる押し引き
◇第Ⅱ部（会員論文）◇
5 公民連携による空き家利活用支援制度に関する法社会学的考察
―鹿児島県長島町の空き家再生エスノグラフィー―〔明石照久〕
1．はじめに
2．基本的な視角と対象
3．空き家利活用に向けた自治体施策の概要
4．鹿児島県長島町のケーススタディ
5．事業の実施状況
6．空き家の利活用が進んだ代表的な事例
7．総 括
8．考 察
9．結 論
6 新たな森林経営管理制度と森林・林業政策の今後の課題〔南 眞二〕
1．はじめに―森林経営管理法の成立
2．森林経営管理法成立の背景と仕組み
3．森林経営管理法を巡る議論
4．ドイツの森林・林業政策からの示唆
5．日本の森林・林業の現状
6．森林経営の担い手と取組み
7．国有林野の管理経営に新たな仕組み
8．ま と め―森林・林業政策の今後の課題―
7 分離的政府間関係による地方自治の強化〔吉岡正和〕
1．地方分権改革と「分権分離型」
2．京都の革新府政と地方自治
3．国と地方を巡る問題
4．「分権分離」の必要性
5．司法統制上の重要課題
6．立法統制の提案紹介
7．結 び
8 未成年（法人）後見の現状と課題―主に児童福祉的観点からの考察―〔三野寿美〕
1．序 論
2．未成年後見制度の現状等
3．制度上の今後の課題
4．法人後見の検討
5．結 び
9 新しい行政法学と自立した自治体の創造―書評
―阿部泰隆著『行政法再入門（上・下）〔第2版〕』，『地方自治法制の工夫』―〔吉岡正和〕
1．はじめに
2．行政法学の変革（再興）
3．阿部行政法学のフレーム
4．実質的法治国家の実現
5．実効的な救済システム
6．地方（地域）自治（『再入門』第4 章第1 節，第6章第3節。『自治法制』）
7．阿部行政法学の評価
8．おわりに
あとがき
