目次
『警備公安警察史(広中俊雄著作集9)』
広中俊雄 著
【目 次】
・はしがき/凡例/警備公安警察機構表一覧(佐藤岩夫)
・旧著はしがき
◆序 説
◆第一章 警察「民主化」の過程と警備公安警察の生成
第一節 警察「民主化」の開始状況(一九四五年)
第二節 「公安」警察の登場(一九四五-四六年)
一 特高警察の除去から「公安」警察の誕生まで
二 「公安」警察の育成
第三節 警察制度改革の準備(一九四六-四七年)
一 中央集権的警察組織の温存への努力
二 不可避となった地方分権
三 警察法案の変遷と警備公安警察機構の準備
第四節 「民主警察」の発足と警備公安警察の態勢整備(一九四八年)
一 一九四七年警察法の施行――警察の制度・機構の「民主化」
二 警察官職務執行法の施行――警察官の職務・権限の面での「民主化」
三 「民主警察」発足時における警備公安警察の態勢
◆第二章 警備公安警察の成長と一九四七年警察法の運命
第一節 一九四七年警察法時代の初期の状況(一九四八-四九年)
第二節 警備公安警察の強化と警察制度「民主化」の手なおし(一九五〇-五二年)
一 サンフランシスコ条約調印の年まで
二 サンフランシスコ条約発効の年
第三節 警察法の全面改正へ(一九五三-五四年)
◆第三章 一九五四年警察法のもとにおける警備公安警察の歩み
第一節 初期の新たな展開(一九五四-五七年)
一 一九五四年警察法のもたらした中央集権的警察組織
二 一九五四年警察法と警備公安警察
第二節 波瀾の時期(一九五八-六〇年)
一 警察官職務執行法改正の企図とその挫折
二 〝六〇年安保闘争〟警備と東京地裁の公安条例違憲判決
附 警察官職務執行法および同改正法案の条文対照表
第三節 立法手続不要路線の形成(一九六〇-六四年)
一 最高裁判所の公安条例合憲判決
二 〝政防法反対闘争〟警備の実績
三 立法手続不要路線の定着
第四節 突出した強化充実=肥大化(一九六五-八九年)
一 一九六七年の夏まで
二 〝七〇年安保闘争〟期
三 警察界に「市民警察」志向が芽生えるなかでの突出した肥大化
◆終 章 〝肥大化〟した警備公安警察の〝収縮〟(世紀の交)
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〈附〉警備公安警察の内部資料
一 警備関係秘密文書の取扱に関する資料――概説および実例(ある通達と私信形式の注意喚起)――
二 「警備情報」活動に関する第一次資料――概説および実例(ポポロ事件警察手帳)――
三 「警備情報」活動に関する第二次資料――概説および実例(平野警察署作業報告書)――
四 「警備情報」活動に関する第三次資料――概説および実例(栃木県警備警察概要)――
五 「警備実施」活動に関する資料――概説および実例(〝政防法闘争〟警備概要)――
六 警備犯罪の捜査に関する資料――概説および実例(警備犯罪捜査要領)――
七 要人狙撃事件の捜査結果に関する資料――概説および実例(「警察庁長官狙撃事件の捜査結果概要」〔警視庁〕)――
・警備公安関係事件裁判一覧(巻末)