目次
『〈講座 立憲主義と憲法学 第2巻〉人権Ⅰ』
愛敬浩二(早稲田大学法学学術院教授)編
【目 次】
◇第2巻 解題/愛敬浩二
◆第1章 基本権の私人間効力論―憲法・民法問題の観点から憲法学の課題を探る/愛敬浩二
Ⅰ 私人間効力論の活況と本章の問題意識
Ⅱ 憲法審査の制度設計と私人間効力論
Ⅲ 「市民社会論のルネッサンス」と憲法・民法問題
Ⅳ 現代憲法への転換と私的自治の修正
Ⅴ 民法2条論における憲法学・民法学の交差と協働
Ⅵ 私人間効力論の課題に関する若干の問題提起―結びに代えて
◆第2章 個人の尊厳と自己決定権/玉蟲由樹
Ⅰ はじめに
Ⅱ 尊厳・人権・国家権力
Ⅲ 個人の尊厳
Ⅳ 個人の尊厳の規範的意味
Ⅴ 個人の尊厳と自己決定権
Ⅵ 自己決定権の諸相
Ⅶ 結びにかえて
◆第3章 平等と自由・再考―平等実現に向けた違憲審査の諸類型/平地秀哉
Ⅰ はじめに
Ⅱ 「平等」と「自由」を取り巻く新しい状況
Ⅲ 「多様性の不安」と平等審査基準
Ⅳ 集団指向的解釈と「一人の区分」
Ⅴ 自由による平等の実現
Ⅵ 平等と敵意
Ⅶ 敵意に基づく非難の意味
Ⅷ むすびにかえて
◆第4章 政治的平等―政治理論的考察/田村哲樹
Ⅰ はじめに
Ⅱ 政治的平等としての平等
Ⅲ 政治的平等の拡張
Ⅳ 社会的・経済的不平等を扱うことができるか?
Ⅴ 政治的平等のフロンティア
Ⅵ おわりに
◆第5章 性 差 別/中里見 博
Ⅰ はじめに
Ⅱ 通説の内容と問題点
Ⅲ 代替的議論の展開
Ⅳ 反「性的ジエンダー従属」説の提唱
Ⅴ おわりに
◆第6章 性的マイノリティの人権/齊藤笑美子
Ⅰ はじめに
Ⅱ 同性カップルの共同生活・婚姻・家族形成
Ⅲ 性別二元性のマイノリティ,特にトランスジェンダーの場合
Ⅳ おわりに
◆第7章 福祉国家と憲法学/尾 形 健
Ⅰ はじめに
Ⅱ 福祉国家をめぐって
Ⅲ 「社会権」論の今日的課題
Ⅳ むすびにかえて
◆第8章 教育を受ける権利をめぐる現代的諸問題/斎藤一久
Ⅰ はじめに
Ⅱ 教育を受ける権利の権利性―プログラム規定説との決別
Ⅲ 外国人の教育を受ける権利
Ⅳ 教育法秩序の変容
Ⅴ 旭川学力テスト大法廷判決と学習指導要領
Ⅵ 義務教育の無償性
Ⅶ 憲法改正
Ⅷ まとめにかえて
◆第9章 「家族」・「婚姻」の憲法学的意味を探る―夫婦同氏と同性婚問題を素材として/田代亜紀
Ⅰ はじめに
Ⅱ 制度との対峙―「家」制度の克服
Ⅲ 制度の不存在―「婚姻の自由」と平等権
Ⅳ 憲法24条解釈
Ⅴ 婚姻制度に関する問題性
Ⅵ おわりに