目次
第Ⅰ部 大内氏・山名氏と室町幕府
第一章 室町幕府・守護と荘園
はじめに
一 幕府の政策と荘園
二 人・資源の動員と荘民の意識
おわりに
第二章 安芸国人一揆の形成とその崩壊
はじめに
一 山名満氏の安芸守護補任と国人一揆の形成
二 守護山名氏利の石見国支配
三 幕府・守護側の動向と国人一揆の崩壊
おわりに――一揆の二つの面の統一的理解とその「崩壊」という評価について
第三章 芸石両国内における領主間紛争と書違
はじめに
一 守護山名氏の石見国支配と国人両主
二 「約束之書違」がもつ毛利氏の歴史
おわりに
コラム 「書違」と使用文言 ―「奉公」から「申談」へ―
第Ⅱ部 大内氏から毛利元就へ
第四章 高橋氏と芸石国人領主連合
はじめに
一 高橋氏一族とその領域
二 石見国人領主の連合と高橋氏
三 永正九年の安芸国衆契約と高橋氏
四 高橋氏の滅亡と毛利氏領主制の進展
おわりに
第五章 大内義興の死と備芸石の動乱 ――享禄二年の安芸松尾城の高橋氏攻めと毛利元就――
はじめに
一 松尾城攻めと盟主毛利元就
二 享禄三年五月説とその問題点
おわりに
第六章 陶隆房の挙兵と毛利元就 ――桂元昭氏所蔵の大友氏年寄連署書状の意義――
はじめに
一 桂元昭氏所蔵の大友氏年寄連署書状
二 事件の経過と毛利氏の役割
三 大友氏年寄連署書状の意義
おわりに
コラム 萩藩編纂事業と陶氏関係文書
第Ⅲ部 浦上氏から宇喜多直家へ
第七章 岡山県地域の戦国時代史研究 ――その課題と方法――
はじめに
一 大河からの視座
二 大名領国の「境目」地域論
三 中世領主と池田氏の国替
おわりに
第八章 浦上政宗支配下の備前国衆と鳥取荘の遠藤氏
はじめに
一 遠藤家の系譜
二 浦上政宗文書の翻刻紹介
三 備前国衆の動向と鳥取荘
おわりに
第九章 備作地域の戦国時代と中世河川水運の視座
はじめに
一 「新出沼元家文書」の翻刻紹介
二 沼元氏の活動と性格
おわりに
コラム 毛利元就と戦争
第Ⅳ部 毛利氏と織田氏
第一〇章 戦国最末期の備作境目地域における戦争と郷村秩序
はじめに
一 備中国宮内村の半納と郷村衆中
二 岡元良の郷村調略
三 清水宗治の地位と権限
四 原文書から考える主従間の意識
おわりに――宇喜多氏「国家」の成立は
第一一章 因伯地域の戦国最末期史 ――潟湖の領主・山田重直――
はじめに
一 山田重直の警固活動
二 中世の倉吉平野と山田重直
おわりに
第一二章 安芸国衆の人返協約の発展と毛利氏の分国掟
はじめに
一 毛利氏家中家臣間協約の成立
二 二国衆間協約の成立
三 多数の国衆間協約の形成と領域内規定
四 毛利氏の分国法令
おわりに
「人沙汰」補考
コラム ことばと歴史観
第Ⅴ部 毛利氏と秀吉政権
第一三章 戦国大名の自己決定権の喪失と「天下」のもとの宇喜多氏「国家」
はじめに
一 戦国大名の自己決定権の喪失
二 「天下」のもとの宇喜多氏「国家」
おわりに
第一四章 備後国相方城と毛利氏 ――『八箇国御時代分限帳』を読む――
はじめに
一 品治郡における中間衆の給分
二 備中国山陽道沿いの一門・国衆領
おわりに
第一五章 備中国と毛利氏 ――『八箇国御時代分限帳』を読む――
はじめに
一 境目地域と領界
二 『八箇国御時代分限帳』を読む
おわりに
コラム 太元帥明王画像と毛利輝元