目次
大塚裕史教授の刑事過失論
いわゆる「危惧感説」について
結果回避義務定立段階における過失制限機能
大災害と過失犯論
船舶衝突事故と過失犯
「過失犯の行為規範」と「故意犯の行為規範」の関係
過失犯の共同正犯に関する覚書
過失の共同正犯における「共同義務の共同違反」説
刑事過失の認定について
過失犯の訴因と択一的認定
特殊詐欺事案における実行の着手
キャッシュカードのすり替えと窃盗罪の実行の着手
経済犯罪としての詐欺罪
特殊詐欺における受け子の故意について
臨床研究に基づく論文掲載と虚偽・誇大広告罪の成否
営業秘密侵害罪の保護法益と目的要件について
人身取引に対する刑法的対応の再検討
自己のわいせつな画像を撮影 (・送信) させる行為の「わいせつな行為」性について
欺罔に基づく性的行為の処罰について
死体遺棄罪における「遺棄」の一態様としての「隠匿」について
「囲繞地」と刑法130条前段にいう「住居」
偽造罪における「文書の性質」論と「なりすましの意図」について
許される賭博
NFTと賭博罪
不法領得の意思について
いわゆる利益罪における主観的構成要件要素
ドイツにおける責任主義の憲法論
団体制裁法と責任主義
イギリスにおける法人の刑事責任の新動向
両罰規定における「統制監督関係」概念の機能とその意義
刑法上の因果関係について
引き受けに基づく保障人的義務の実質的根拠について
正当防衛論の現在
自殺行為・自傷行為の阻止と緊急救助の押しつけ
コロナ危機における事前的トリアージと「義務の衝突」
故意の具体化について
強制による被害者利用の間接正犯
不作為を利用した間接正犯・共同正犯
近年の最高裁判例と間接正犯・共同正犯の行為について
因果的共犯論の意義
科刑上一罪の処断の在り方
自白法則における自白の任意性判断について
補強法則は「絶滅危惧種」か?
銀行の同意に基づく犯則調査の範囲と公務上秘密
矯正施設における収容状況と損害賠償請求
アメリカ死刑制度の近時の動向