目次
はじめに
第1章 座付き側から宝塚を読む
1 柴田侑宏――初めての「余韻」を読む
最推し!作品ピックアップ 『花の業平』
さらに味わう 七海ひろきと〝読み飛ばせる一文〟
2 谷正純――死ぬほど、生き倒す
最推し!作品ピックアップ 『武蔵野の露と消ゆとも』
さらに味わう 『ANOTHER WORLD』が成仏させたもの
3 木村信司――Mr.Moonlight
さらに味わう 木村作品のタイトル
4 上田久美子――編集者
最推し!作品ピックアップ 『BADDY』
さらに味わう 劇場版『名探偵コナン』と上田久美子作風の共通点
5 小柳奈穂子――白馬
さらに味わう 誰よりも楽しむ力で世界に飛び出す可能性
6 生田大和――言葉よりも高精細
さらに味わう 共感、憧れ、尊敬、好きは、全部違う
7 大野拓史――タイムスクープハンター
さらに味わう トップコンビ制の制約、中と外
8 石田昌也――ショーストッパー
さらに味わう 芝居が音楽でショーが文学
9 正塚晴彦――解決しない救済
さらに味わう 〝正しくあれない宝塚ファン〟
10 小池修一郎――関所の番を押しのけて
さらに味わう 「書いてもらえて、よかったね」
11 児玉明子――翻案を読む
12 齋藤吉正――エルピス
13 後物作家を推す――岡田・草野ショーと五組化
第2章 「宝塚」という特殊な世界
1 〝異常性〟の自覚と許容――世界一メジャーなニッチカルチャーの基礎知識
2 娘役とは――処遇に向けられる現代的な批判
3 男役とは――おこりといま、ファンと劇団と座付き作家とで作る仮想ジェンダー
4 「贔屓」って何?――「「推し」って言わないで」は排他的?
5 なぜ座付き作家を推すのか――いまの自分以上の可能性を探して