目次
序 章 日本人とジャズとの関係
1 これまでの日本ジャズ史とその問題点
2 現在と違う「ジャズ」
3 本書の構成
4 明治・大正期の音楽史――西洋音楽の受容と流行歌
第1章 アメリカからのジャズ流入
1 外国人演芸一座、外国人の音楽会でのジャズ
2 外国喜劇映画とジャズ
第2章 社交ダンスとジャズ
1 社交ダンスの流行とジャズ
2 ダンスミュージックとしてのジャズ
3 ジャズはどう紹介されたか
第3章 楽器からみるジャズ
1 ジャズ楽器の存在
2 東京ジヤヅバンド
第4章 一九二〇年代の娯楽文化とジャズ
1 映画のジャズ
2 日本のショーとジャズ
3 新聞・雑誌小説に見るジャズ
4 ラジオとジャズ
第5章 ジャズの定着――モダンの象徴としてのジャズ
1 落語でのジャズの利用
2 建築・絵画・広告でのジャズの利用
3 「モダン」の象徴――ジャズ
第6章 一九三〇年代の娯楽文化とジャズ
1 一九三〇年代の音楽文化
2 娯楽文化に展開されたジャズ
3 一九三〇年代のラジオでのジャズ事情
第7章 戦時下のジャズ――スイングの隆盛
1 一九三〇年代の映画とジャズ
2 戦時下のレコード事情
3 アトラクションでのジャズ
4 ジャズを締め出すことはできたか
5 ジャズから見える大衆思想
終 章 戦後の展開と日本のジャズ受容
1 ジャズは誰が聴いていたのか――若者の音楽ジャズ
2 なぜ若者の間でジャズが流行したか
3 戦後の展開――ジャズのその後
あとがき