目次
序章 フィレンツェ、一九二四年秋──児島喜久雄とその時代
第1章 明治人たちのイタリア
押し花とフランチェスコ──姉崎正治
牧師、増長す──山田寅之助
第2章 美術史家たちのイタリア
花の都の春を謳う──澤木四方吉
望みの青空の下──團伊能
太陽を慕う者──矢代幸雄
バロックの面白み──板垣鷹穂
第3章 白樺派のイタリア
ローマの画学生──有島生馬
兄と弟の「旅する心」──有島武郎と生馬
古典へ──郡虎彦
子爵、ドゥーチェと会う──三島章道
初めての洋服──武者小路実篤
白樺ヨーロッパ旅行団──志賀直哉と柳宗悦
老境の味わい──長与善郎
第4章 大正教養派のイタリア
一人旅の視線──阿部次郎
彫刻にラヴ──小宮豊隆
シチリアの握り飯油揚げ──安倍能成
写真で見た名画──和辻哲郎
第5章 ポスト漱石世代のイタリア
闘う神父──岩下壮一
神と法学──田中耕太郎と大澤章
ボッティチェッリが通る──柳澤健
アッシジの神学者夫妻──佐野勝也
終章 大正教養世代と戦後の「心」
注
文献案内
年表
あとがき
人名索引
イタリア地名索引