目次
はじめに
第1章 アマチュアリズム――「趣味」のテレビジョン
1 「テレビジョン」の初期衝動
2 ラジオの公開実験、路上のモダニズム
3 テレビジョン・アマチュアの興亡――啓蒙家としての苫米地貢
第2章 パブリック・ビューイング――早稲田大学の劇場テレビジョン
1 アマチュア無線文化の残滓から、帝国科学の権威へ
2 のぞいて見るか、あおいで見るか――浜松vs早稲田
3 「興行価値百パーセント」――モダン都市の野球テレビジョン
第3章 テクノ・ナショナリズム――逓信省電気試験所のテレビジョン電話
1 不遇の「テレビジョン行脚」
2 北は樺太から南は台湾まで――テレビジョンの「技術報国」
3 テレビジョン電話のまなざし
第4章 皇紀二千六百年――日本放送協会の実験放送
1 「幻の東京オリンピック」を超えて
2 実験放送の「番組」と「編成」
3 祭りのあと
第5章 戦後への遺産――NHK、日本テレビ、そしてアマチュア
1 「テレビジョン」から「テレビ」へ――NHKによる公開実験
2 公開実験から街頭テレビへ――「放送史」の始まり
3 アマチュアリズムの行方――趣味のテレビジョン、再び
おわりに
あとがき
索引