目次
はじめに
第1章 「ゴースト」の虚空と「余剰」の精神――『攻殻機動隊』
1 「電脳化」と自己への懐疑
2 「ゴースト」の裂け目――人間の精神に独自なもの
3 「ささやくゴースト」――内実なき「空虚」?
4 「私」の固有性の根拠は何か――素子の不安
5 「自分が自分であるために必要なもの」――「信」の次元
第2章 自我の「嘘」とキルドレの闇――『スカイ・クロラ』
1 空を舞う歓びとアイデンティティの不安
2 「自分の中の無が見える」――「子ども」であるということ
3 「暗い場所。赤い光」――「現在」を永遠に反復する存在
4 ディスク・オルゴールの響き――おぞましさはどこからくるのか
5 「未来の予感」を奪われた自己――時間的な存在の融解
6 「死」のイメージを背負うキルドレ
第3章 人形の謎と人間の真実――『イノセンス』
1 「死体としての人形」――人間性への懐疑
2 「死」を予感させる鏡像――真実の魅力
3 分身の不気味さ――ドッペルゲンガーが明かすもの
4 主体の「死」に魅せられる人間――「人形化願望」
5 「からっぽ」な人形の美しさ――『空気人形』
終章 揺らめく自己、想像の漂流
参考文献一覧
あとがき