紹介
逮捕第1号は、あなたかもしれない。
“萎縮の法”の施行後に、いったい何が起こり得るのか。
権力の腐敗を追及してきたジャーナリストが抉る特定秘密保護法の真実。
官僚支配の強化に警鐘を鳴らす衝撃のシミュレーション・ノベル!
この法律は、もう施行されている。
2014年12月10日の特定秘密保護法施行に伴い、公安警察の捜査線上に次々に浮上してくる“容疑者"たち。
フリージャーナリストの今西譲は、米軍三沢基地に配備される最新鋭戦闘機の情報をつかみ、報道を開始するのだが……。
秘密法の一撃で見えてきた社会の全体像は、あまりに恐ろしい。
それは、誰もが公安に目を付けられたら最後、逮捕され得る社会だ。
「国家機密を暴いたら逮捕する」というのが、特定秘密保護法の本質なのだ。
すると、特定秘密を暴いた個人は誰もが追われる身になる。
(本文より)
小説だからわかる、危機の本質。
目次
第1章 影の男
第2章 汚染
第3章 罠
第4章 監視
第5章 衝突