紹介
かつて、『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』『ビッグ・ウォーズ』
などで一世を風靡したSF 作家・荒巻義雄……。
その初期の思弁小説の世界を全7巻の全集にて刊行開始!
「21 世紀に入り、ますます豊穣をきわめ、国際的注目を浴びる日本SF。
そんな現在、荒巻SF のエッセンスともいうべき初期のメタSF の名作の
数々がここに復刻されれば、新たな読者を獲得するばかりか、
我が国において筒井康隆、荒巻義雄、山野浩一から
川又千秋、伊藤計劃、円城塔までを貫く思弁小説の精神史をも
明らかにすることができるだろう」(巽孝之)
【第1回配本について】
『白き日旅立てば不死』は、荒巻義雄の実質的な
長編デビュー作で、時空を超えた青春小説であり、
日本SF 小説の新たな可能性を思弁小説の形で提示した傑作!
【特色】
これまでいくつかの版で書かれた荒巻本人の「あとがき」
をすべて収録。
さらに、鏡明(SF 評論家)、波津博明(大妻女子大学教授)の
解説も伴録。
別冊の付録「月報」には、荒巻義雄の書き下ろしによる
「本作の執筆の裏側」が掲載。
本作のヒロインをめぐる高校の同級生・渡辺淳一との因縁を
初めて語る!
「月報」のもう一人の執筆者として、SF・ファンタジー
評論家の小谷真理も登場します!