紹介
韓流教養マンガ!第3弾!
科学と理性が支配する現代において、神話は想像力の宝庫と言える。いかなる民族の神話であれ、神話のもつ非合理で自由な想像の世界は、感性のひからびた現代人にとって、慈雨のような役割を果たすからだ。世界の諸民族の多様な神話をひもとけば、その底流には「我々は何者か、どこから来てどこへ行くのか」という哲学的な問いかけが込められている。そしてそこには、民族と時間を超える真理が潜んでいる。
本書は、神話はどのように生まれ、どのような変化を経てきたか、世界各地の神話の関連性を明らかにするとともに、神話に登場する神々や英雄、そして創造神話から世界の終末神話まで、想像力を刺激するさまざまな神話を比較的手法で説明する。また、世界の主要な神々の基本的な内容を地域別に紹介した。
目次
▼収録目次▲
はじめに
1 神話とは何か
2 神話の始まり
神話、伝説、そして昔話—説話の世界
天地万物の誕生—世界の創造神話
3 神話の中の主人公たち
神話の中の神々—男神と女神
不完全な神々—神話の中の人間の英雄たち
神と英雄への挑戦—怪物と悪魔たち
想像力の偉大な産物—神話の中の動物
4 神話の中の生と死
死者の世界—冥府と地獄
永遠の生とあの世へ去った愛を求めて—試練、冒険、放浪、旅行
神話の最も大きな主題—死後の世界
現実の最大の恐怖—世界の終末
5 東洋の神話
韓国の神話—我々は皆檀君の子孫
中国の神話—天地を分けた盤古と人間を創った女
日本の神話—太陽神アマテラスと天皇
インドの神話—三億三〇〇〇万の神々の世界
6 西洋の神話
メソポタミア・ペルシャの神話—神々の王マルドゥクと最高神アフラ・マツダ
エジプトの神話—ギリシャより一五〇〇年も早い霊魂の世界
ギリシャ・ローマの神話—西洋文化のルーツ
北欧の神話—荘厳な悲哀の叙事詩
ケルトの神話—神秘に満ちた魔法の世界
訳者あとがき
主要索引