紹介
「ほんとうにカッコ良いフレーズって、即興で演奏したときに出てくるってことなんじゃないの……」(後藤)、「名盤1枚が年間に発売される新譜300枚分に勝ってしまうという厳然とした事実があるわけです!」(中山)、「傑作がどんどん生まれたり、天才ミュージシャンがいっぱいいるっていうことは、おそらくもうあり得ないという気がします」(村井)——後藤が吠え、中山は断言し、村井が煽る。聴く人も書く人も読む人も、この本なしには「ジャズ」については考えられない。『ジャズ構造改革』を読む前と読んだ後の、己の目と耳の感覚の違いにおそらく誰もが驚くはずだ。待望久しい「バトルトーク・セッション・ライヴ・アット《いーぐる》」のすべて!
目次
目次抜粋
[ジャズを聴く/書く]
ジャズ雑誌が面白くないというアポリア
安易なコピー&ペーストで文章修業?
最近のミュージシャンはいったいなにを考えているのだろう?
ピアノ・トリオが流行る理由
ジャズの本質とはいったいなんだろう?
名盤と新譜の販売価格をマジで考え直そう!
クラブ・シーンではジャズがウケてる?
ジャズはすでに終わっている!?
困難なインプロヴィゼーションの批評——でもやるんだよ!
名盤はつねに新しい!
[ジャズを書く/読む]
ジャズ批評家たちの狂演あるいは悲喜こもごも
ウイントンの登場で「ジャズ劇場」の緞帳は降りた
歴史は正しく認識しよう!
もはや「天才」は生まれない
iPodの効用あるいはジャズの聴き方
ジャズ専門誌について語らせていただきます
ジャズ批評における「新感覚派」を目指せ
「ジャズ史を書く」ことの困難さ
一般誌読者のジャズ・マニア度
名盤の新たな聴き方を提案して、ジャズ・ファンを育てよう!