目次
マンガ論 つげ義春への偏愛 極北の沈黙に向けて 永遠の処女の血のかぐわい 「ねじ式」以後 貧しさとすなおさと 奈落の生活の所産 『ガロ』の作家たち 庶民という匿名の妖怪 「河童の三平」に魅せられて 鬼太郎の孤独と親友ねずみ男 水木しげるノート 戦中派庶民の「でも」について 白土三平論 白土マンガにおける殺しの美学 視線が織りなす殺人劇 滝田ゆう論ノート ヤケクソを徹底的に貫いて 目で唄われる花の命について つげ忠男論ノート 消えやらぬ彩雪 〈青春〉の惨劇 『黒い傷痕の男』の戦後史 マンガ表現論 劇画論 エロスと暴力を超えて 表現の論理とアクチュアリティ ああ、少女マンガよ、お前は何処へ? 肉体をもたない処女と夢をもったあばずれ 大政翼賛マンガの実態 マンガと状況への発言1968-1972 存在論的な反マンガ 創造への意欲的試行 女座頭市の世界 日常性への痛憤の翳 〈青い目〉を開く時代 ブームの底での退廃 〈ナンセンス〉と〈ギャグ〉 "見えない誰か"との交感を重層化 怒号する谷岡マンガ 気分としての狂気 精神の飢えの挑発こそ 赤瀬川原平におけるアクチュアリティの体現 空白と反動の状況の深化 沈黙のあとのつげ義春 少女論からの出直し キッチュ論 キッチュこの大衆的表現 噫々!山紫水明 自明性の魔について
看板娘はどこへ行った 風景が消滅し唄「女の道」が流行し 殺人はなぜ〈表現の自由〉として許されていないのか 男と文化 ほか9編