紹介
はじめて広い世界に出会ったころの、傷だらけだけど宝物のような記憶がよみがえる。
オーストラリアで最も愛されている作家が、自らの少年時代に重ねあわせて綴ったサーフィンに賭ける青春。向こう見ずな友人と謎めいたヒッピー夫妻、そして身を震わす凶暴な波との出会いが、平凡だった僕の人生を変えた――
「ルーニーと僕とサンドーとイーヴァがやらかした、命にかかわる無茶の数々は、単調な呼吸に対する反抗だったんじゃないかと思っている。」
オーストラリア西南部の海辺の街で、サーフィンを通じて自然と他者、そして自らの限界とぶつかっていった少年たちの息づまる日々を描く、痛切な青春の物語。はじめて広い世界に出会ったころの、傷だらけだけど宝物のような記憶がよみがえる。
オーストラリアで最も愛されている作家が、自らの少年時代に重ねあわせて綴ったサーフィンに賭ける青春。
《オーストラリア現代文学傑作選》
駐日オーストラリア大使館および豪日交流基金の支援のもと、現代企画室は「オーストラリア現代文学傑作選」の刊行を2012 年からスタートしました。本傑作選は、オーストラリアをベースに活動する、あるいはオーストラリア出身の同時代の作家による文学作品を、1 年に1 作品、10 年間にわたって翻訳・出版することを目指しています。
本傑作選は、以下の目的をもって刊行されます。
●国際的には高い評価を受けながら、日本では紹介されていない同時代の作家を紹介する
●文化的な背景やルーツが多様な作家による作品の刊行を通して、オーストラリア社会を多面的に紹介する
●出版を通じて、日豪の相互理解・交流を促進する