目次
はじめに
第1章 パンデミック時代のコミュニティ
1-1 「4つの階級」
1-2 「人種差別こそがパンデミックである」
1-3 変化する「コミュニティ」の意味
第2章 パンデミックと新たな公共芸術
2-1 公共の資産としての芸術
――コロナウイルスと各国の文化政策
2-2 ≪ゲーム・チェンジャー≫
――ストリート・アートの新たな役割
2-3 イリーガルからリーガルへ
――ストリート・アートと町の再生
第3章 アーティストはなぜ生命維持に必要なのか
3-1 再びコロナ禍の文化政策を考える
3-2 Tokyo2020とLondon2012
――オリンピックと文化オリンピアード
3-3 London2012
――「ゲーム・メイカー」とボランティア精神
3-4 イギリスの文化政策と創造産業の誕生
3-5 創造産業と教育、そしてコミュニティの再建
第4章 創造産業という文化政策に翻弄される芸術
4-1 ストリートのアートとオリンピック
――だれのためのアートか
4-2 London2012とイースト・ロンドンの戦い
4-3 イギリス創造産業の行方
――経済システムの中の創造力
第5章 クリエイティブ再考
5-1 変わりゆく「創造性」
5-2 カズオ・イシグロの「クリエイティブ」批判
――『わたしを離さないで』
5-3 それでも人は描き、歌い、踊る
あとがき――アートは日常の中にある
引用参考文献