目次
序
Ⅰ 儒学の目的とその朱子学的解釈
儒学の目的
朱子学の「天地」観
朱子学における「天人合一」
天人合一の実践主体
Ⅱ 江戸の儒学と社会における「天人合一」
江戸初期朱子学と「天人合一」
闇斎学と「天人合一」
江戸社会と「天人合一」
領国経営と「天人合一」
儒者・士庶人と「天人合一」
論理と現実との不整合
朱子学説に基づく回答
徂徠学と「天人合一」
Ⅲ 仁斎学における「天地」の含意
人倫世界としての「天地」
自然世界としての「天地」
「天地」の根源に対する認識
自然世界と人倫世界との分離
自然世界に対する態度
「自取の道」と「天地」
Ⅳ 仁斎学における「人倫世界」
「人倫」「仁義」「道」
「道」の必然性とその阻害要因
「道」の普遍性とその開示
「孔孟の意味血脈」と仁斎学の「天地」観
Ⅴ 仁斎学における「天人合一」の実践主体
『中庸』の「天人合一」説と仁斎学
仁斎学の「性」論
「性」「情」「心」
「志」と人の主体性
Ⅵ 仁斎学における実践主体の形成(一)
―― 仁斎学の「学問論」の基本構造
学問論の基底的枠組み
本体の学
仁義礼智の意味
修為の学
「学の根本」としての「主忠信」
「忠恕」と「忠信」
「孝弟」と「忠信」
「誠」と「忠信」
Ⅶ 仁斎学における実践主体の形成(二) ―― 「拡充」説の構造と特質
「拡充」説と「主忠信」説
「拡充」説の思想内容
朱子学説との対比
「道」の親近性と無窮性
Ⅷ 仁斎学における「儒学的主体」の含意
「自律的主体」への視線
「自律」と素質
「自律」と普遍的価値
「自律」と自得
儒学的主体への視角
儒学的実践主体と「天下公共」
後序 仁斎学における「天人合一」の論理とその思想史的意義
仁斎学における「天人合一」
仁斎学の思想的特質
江戸後半期以後の儒学史と仁斎学
仁斎学と「今」との接点
注
主要参考文献一覧