紹介
学校を変える!こどもは変わる!
▼「信頼は大人社会から始まるのです」。本書は、1990年代以降にアメリカが国家的政策として推進してきた人格教育プロジェクトの成果をもとに、人格教育の父トーマス・リコーナ博士とデイビッドソン博士が、「優秀で善良な学校」を創造するための理論と実践を解説した本です。
▼実際に全米の人格教育優秀校を訪問して調査・分析をする「グラウンデッド・セオリー・アプローチ」に基づき、育むべき理想の人物像を「8つの人格特性」として提示。その実現に望まれる学級活動や教育実践を創りだす共同体として「倫理的学習共同体」「職業倫理的学習共同体」を提唱しました。
▼このように導きだされた原理原則は、人格教育パートナーシップ(CEP)で最も重要な推薦図書の一つとして指定され、全米の学校に推奨されています。
▼わが国も道徳教育上の課題が山積していますが、学校現場では従来からの画一的で実効性の乏しい指導法から抜け出せずに困惑している感があります。本書は、このような現状に鑑み日本における新しい人格教育を構築する極めて有効なガイドブックです。
▼抑圧的になりがちな指導法から自立した子どもを育む教育実践へ。苦悶を続ける教育関係者や保護者に一縷の希望を与える書。
目次
日本の読者の皆様へ
はじめに
序章 優秀で善良な学校――学校、職場、その他の人生で成功するために、優秀さと善良さの統合を目指します
第1章 人格への呼びかけ――学校が直面するパフォーマンス的問題と道徳的問題
第2章 パフォーマンス的人格と道徳的人格――優秀さと善良さの統合
第3章 倫理的学習共同体――優秀さと善良さを統合するために協働する教師、子ども、保護者、地域共同体
第4章 職業倫理的学習共同体――優秀さと善良さを統合するために協働する教師
監訳者あとがき
註