紹介
デザイン言語とは何か?▼『デザイン言語』『デザイン言語2.0』 に続くシリーズ第3弾。▼人間は生きていくためにものづくりをし、デザインをする。一般的にデザインとは見た目(デコレーション)の問題と考えられがちだが、目的を達成するために、どのような構造や仕組みにするか、素材を使うかを考えることこそが重要であり、むしろものづくりの本質的なプロセスであると考えるべきである。本書では、人と人工物の理想的なインタラクションをデザインするために知っておくべき 「デザイン言語」 のさまざまな知見を提供し、より深く専門的な情報にアクセスするためのリファレンスを提供する。▼前2作、『デザイン言語』『デザイン言語2.0』 は、建築やグラフィック・デザイン、音楽、写真、舞台芸術から思想、脳科学まで、幅広いジャンルの第一線で活躍する気鋭の論客の思考プロセス、デザイン・プロセスの紹介に重点を置いた内容だったのに対し、本書は、「デザイン言語」 の考え方そのものをレクチャー形式でわかりやすく紹介する。「デザイン言語」 入門・概説書。
目次
序00 デザイン言語 自然言語、人工言語、デザイン言語 人工物を介したコミュニケーション 創作のメタ言語 デザインマインドとエンジニアリングスピリット01 ユビキタスとタンジブル 産業革命と情報革命 ユビキタスコンピューティングの時代 タンジブルなインターフェイス 無意識のデザイン02 パーソナル・ファブリケーション ものづくり革命 フィジカル・コンピューティング Personal Innovationに向けて03 アフォーダンス すでに環境に偏在している情報 アフォーダンスとデザイン論 観察する心04 イメージスキーマ 認知意味論 タンジブルとイメージスキーマ デザインとイメージスキーマ05 ハプティックとタクタイル 触覚センサーとしての身体 可触化のディスプレイ 触覚を覚醒させるデザイン 身体的インタラクション06 バイオミメティクス 生物の構造に学ぶ 生物の形態を探る 生物の振る舞いを探る 生命にコンセプトを探る 帰納、演繹、アブダクション07 エクストリームマテリアル 素材から見える人工物の行方 スマートテキスタイル——考える布 Transmaterial——超物質の世界へあとがき