目次
はじめに 真の「宇宙大国」をめざして第一章 宇宙開発・利用の歴史 一 国を挙げての熾烈な競争——スプートニク・ショックからスペースシャトルまで 二 秘密裏に行われた軍事衛星利用——冷戦期の動向 三 冷戦期の有人軍用探知システムの試み 四 冷戦後の宇宙開発と利用 五 RMA時代の宇宙の軍事利用 六 宇宙の商業利用と安全保障第二章 国際宇宙法の基本原則 一 国際法とはなにか 二 国際宇宙法の生成——宇宙条約採択前後 三 宇宙条約の基本原則 四 宇宙物体に起因する損害責任制度 五 宇宙物体登録の意義——登録と国家管轄権 六 八〇年代以降——五つの国連総会決議 七 ITUと国際宇宙法 八 今後の展望第三章 衛星通信における自由と公平 一 国際通信衛星システムの構築 二 衛星通信システム構築時代の自由と公平 三 非インテルサットシステムの興隆 四 インテルサットとインマルサットの民営化 第四章 宇宙の軍備管理 一 国際宇宙法による宇宙の軍備管理 二 軍備管理・軍縮条約による宇宙の軍事利用規制 三 宇宙戦争を規制する国際法 四 軍縮会議の限界と意義 五 宇宙の軍備管理の現状——結論第五章 宇宙の平和利用原則——日本独自の「非軍事」解釈 一 岐路に立つ日本の宇宙戦略 二 世界水準でみる「宇宙の平和利用」 二 日本の宇宙平和利用政策 三 非軍事利用の範囲——日本の水準 第六章 宇宙環境の保護——宇宙のゴミ問題 一 「スペースデブリ」問題の現状 二 スペースデブリ低減策 三 スペースデブリ対策の国際法——損害賠償(事後規制)と低減策(事前規制) 四 デブリ低減ガイドライン——ソフトローの有用性第七章 宇宙の産業化と国内法 一 宇宙活動法制定の論理——なぜ国内法が必要か 二 宇宙活動法の現状 三 宇宙の民営化——米国の試み第八章 アジアの宇宙開発利用と国際協力——地域協力への道 一 アジアの躍進—先端科学技術力の重要性 二 アジアの宇宙開発利用——三つの発展段階 三 アジアの国際協力終章 岐路に立つ宇宙政策 一 各章をふりかえって 二 宇宙開発の意義