目次
古典文学における創造と享受
歴史文学の系譜と展開
対馬の神功皇后説話と海人
『宇治拾遺物語』第一八六話「清見原天皇と大友皇子と合戦の事」考
怨霊は恐ろしき事なれば
平将門
平将門伝説の展開
『今昔物語集』仏法部といくさ語り
劉邦と始皇帝
半井本『保元物語』における<骨肉相剋>
辺境への回帰
「大太刀」小考
『平家物語』の無常観小考
灯籠大臣重盛と<風流>
『平家物語』四兄弟の論
項羽と義仲
二人の三位中将
『平家物語』の諸本展開と平家嫡流
文覚の勧進帳をめぐる
長門本『平家物語』の盛久観音利生譚をめぐって
頼朝挙兵譚の一展開
大江広元年譜考
北摂・能勢の里に安徳陵を拝す
『海道記』と承久の乱
承久の乱と『海道記』
『海道記』の歴史性
『太平記』欠巻を越えるもの
『太平記』の生成と恵鎮持参本
背負われる王権
『太平記』執筆の背景
『保暦間記』の歴史叙述
雑俳・川柳にみる『太平記』の享受
義経伝承の系譜と展開
『よしつね物語』巻第七の古態性
『義経記』と義の思想
「構造」のしたたかさ
『曾我物語』巻五所引巣父・許由説話考
軍記ものの道行文と語り
幸若舞曲の表現
謡曲「藤戸」にみる弱者への視線
能「籠祇王」をめぐって
「鵺」の成立
絵にみる武家の姿
『船田乱記』覚書
神大本『別所記』と『中国兵乱記』
能の本説としての室町軍記
翻刻「兼平」(安田文庫本『法音抄』所載)