紹介
◎書く行為は今日1日を変える最短ルートだ一般的に「メモ」というと、何かを忘れないための備忘録として書き残す行為をイメージされるものです。ましてや、メモが「自分を動かす」「自分を変える」ことに効果があると考えている人は、そう多くないはずです。しかし、意図的にメモをする行為や、それを習慣にすることは、自分自身を驚くほど変えてしまう威力を持っています。◎今日1日をいかに送るかは、何を考え、何をメモしているかによって決まる私たち人間にしかできないこと、それは考えることやアイディア出しをすること、つまり「思考」をともなう行為です。その「思考力」を高めるのに役立つのが「メモを書く習慣」です。自分が保有している知識を世の中にある情報と関連づけながら、今どのようなことが起こっているか、これからどのようなことが起こりそうかを考察する。または、自らの考えで課題を見つけ、その解決プロセスを考案し、新しい価値を生み出す。そうした知的生産活動を高めるためのメモ術を本書では紹介します。◎メモで「人生をデザイン」する「書く習慣」から受けられる恩恵は、「考える力」だけではなく「人生をデザインする」という点にまで及びます。自分の価値基準を見つめ直し、長期的な視点によって自分が望む人生の在り方(ビジョン)を描くためには、ただ頭のなかで考え事を巡らすだけでは不十分でしょう。考えをビジョンに落とし込み、プランに集約して実行力を高める強力な相棒となるのが、この「メモする行為」なのです。本書では、一般的に「メモ」や「ノート」という言葉から連想される仕事の効率を高めるための方法や、備忘録としての活用法ではなく、「自分を動かし、自分を変える」ための方法論について解説をしていきます。■著者紹介一般社団法人 日本手帳マネージメント協会 代表理事株式会社ラグランジュポイント 代表取締役社長手帳を活用した目標達成メソッドで、自己実現のためのコーチングを手掛けるライフコーチ。「手帳で人生をデザインする」を標語として掲げ、キャリア形成・独立起業・習慣化・自己改革など、手帳によって人生を設計してきた約20年にわたる自らの経験をベースに、その方法論をコーチングやセミナー等を通じて発信している。「人生をデザインする」ための知識と刺激を得られる学習コミュニティ『My手帳倶楽部』を主宰。また、法人向けのWebコンサルティング会社も経営。自らもコンサルタントとして活動し、商工会議所など全国各地の各種団体で、年間100回以上の登壇数を誇る人気セミナー講師でもある。著書に『手帳で夢をかなえる全技術』『夢をかなえるライフデザイン手帳』(以上、明日香出版社)などがある。
目次
序 章 未来は「書く習慣」でつくられる
1 「予測不能な時代」を生きる術
2 「考え抜く力」があれば怖くない
3 「書く習慣」で知的生産力を高める
4 夢は「書き出す」ことで実現する
5 「書く習慣」が私の人生を変えた
6 多くの成功者を支えた「書く習慣」
7 きれいで美しいメモやノートは必要ない
8 デジタルツールより「手書き」を重視する理由
COLUMN 「書く習慣」で主体性を育む
第一章 「アイディア」を生み出す
1 デキる人は「アイディアノート」で思考する
2 アイディア発想の「原理原則」
3 アイディア発想の「3ステップ」
4 アイディアを生み出すメモ&ノート術
① ひらめきやすいタイミングを知る
② 「アイディアの断片」の書きとめ方
③ メモを小さなノートに書きためる
④ ノートに縛られず、とにかく書きとめる
⑤ 新聞スクラップ活用法
⑥ 新聞スクラップも「紙」がいい理由
5 「気づく力」を高める方法
【ワーク】 あなたの課題を書き出してみよう
第二章 「思考」を深める
1 書きためたメモをノートに転記する
2 ルーズリーフを母艦ノートにする
3 ノートの大きさは「思考のしやすさ」に比例する
4 ノートはどんどん加筆修正していく
5 ノートを使って「どこで」思考するか?
6 ノートを見返す習慣を身につける「2つのコツ」
① 見返す時間をブロックする
② こだわりのノートを使う
第三章 「読書」を血肉にする
1 読書こそが最高の自己投資だ
2 本にどんどんメモを書き込む
3 3色ボールペンを使って読書する
4 ノートを使った読書後のフォローが重要
5 読書を行動に結びつける「3行ノート」
6 読書の効果を最大化させる「アウトプットノート」
7 読書から表現力を高める「語彙リスト」
8 失敗しない本の選び方
① 目的を明確にする
② 奥付と書評コメントをチェックする
③ セカンドオピニオンを求めて複数冊買う
④ 古典的名著を選ぶ
9 「積読」で多読していく
10 良書は何度も読み返す
11 古典を読んで人間力を育む
12 「アウトプットする場」を設けることの効果
COLUMN 推薦図書
第四章 「人生」を設計する
1 「書く習慣」で人生をデザインする
2 人は「夢で描いた自分の姿」以上にはなれない
3 自分の「在りたい姿」を書き出す
4 「価値観」を書き出して自分軸をつくる
5 「夢」を書き出す
6 「ビジョン」を書き出し、自分の未来を描く
7 夢の実現のために「マイルール」を書き記す
【ワーク】 あなたの人生について考えてみよう
第五章 「目標」を達成する
1 夢を行動に変える
2 数値化された目標を設定する
3 目標はストレッチゾーンのなかで設定する
4 1年の目標を書き出す
5 1年の目標を頓挫させないための秘訣
6 目標達成のためのアクションプランを書き出す
7 メモで行動を振り返り、PDCAを回す
8 「一人戦略会議」に1%の時間を投資する
9 毎日アファメーションを書いて、自分を奮い立たせる
10 書く瞑想「ジャーナリング」で心を整える
【ワーク】 あなたの目標を書き出してみよう