目次
第一章
江戸名物の縁起物
笊かぶり犬
地震鯰 ほか
第二章
江戸のおもちゃ
鼠と猫
江戸独楽 ほか
第三章
愛嬌のある縁起物
合格狸
兎のあそび舟 ほか
第四章
お馴染み干支玩具
宝珠と干支
歌舞伎で十二支 ほか
第五章
江戸風俗人形
火消し
子ども尽くし ほか
第六章
江戸の風物詩
正月
ほおづき市 ほか
第七章
浅草・仲見世 助六物語
前書きなど
本書の特色
1)日本で唯一の江戸趣味小玩具の店「助六」。間口一間(いっけん)の小さな店に並ぶ3000点ほどの小玩具のなかから、代表的な約200点を厳選。たびたびテレビや雑誌で紹介されてきた浅草仲見世の老舗の、初の単行本。
2)火除けのおまじない「算盤たぬき」、地震除けの「地震なまず」、千客万来の「招き河童」などなど、「助六」の江戸から伝わる小さな縁起物には、それぞれ語り継がれてきた謂われがある。小玩具1点ずつを、美しい写真と五代目主人の洒脱な語りで紹介。解説文には英文も並記。
3)職人の技が光る「助六」の美しい小玩具を満載。80歳過ぎの熟練職人が手びねりで作るミニチュアサイズの「江戸風俗人形」。そして釘を一切使わない高さ15センチの押絵羽子板などが、その代表。
4)本書後半では、ミニチュアサイズの屋台物、絵看板、行商人や露天商の江戸風俗人形などで、江戸の町並みや風俗、四季折々の風物詩を再現。江戸文化愛好家、小玩具愛好家には瞠目のページ構成。
5)巻末の「浅草仲見世 助六物語」では、関東大震災、東京大空襲という災禍のなかから復興し、暖簾を守り続けてきた約150年間の店の歴史や、今の浅草への思いを語る。