目次
『村落開発支援は誰のためか』の出版に寄せて
……金子洋三(国際協力事業団青年海外協力隊事務局長)
序章 内と外のはざまで
1 本書の目的
2 実践における「参加」の効用と弊害
3 村落開発概念の検討と「支援」
4 インドネシアの村落開発政策と変わりゆく地域の固有性
第1章 支援フィールドを読み解くために
1 社会的行為者(アクター)への注目
2 認識世界の断絶(discontinuity)
3 相互学習のプロセス
4 視点の転換の先に
第2章 舞台背景とアクターたち
1 対象地域の概況と開発
2 土地開拓者子孫の語りにみるリーダーシップと参加
3 協力隊事業の個別性と議論の普遍性
4 アクターとしての協力隊員(s)
5 プロジェクトの概要:事業の背景と内容
第3章 アクターたちの出会いとあゆみ
1 農業分野における学びのプロセス
2 「参加型」の村落給水
3 農業土木事業における持続性の理解
4 女性支援の活動
5 プロセスで支援者は何を学んだのか
第4章 村落開発支援の意味とアクターとしての展望
1 共育への道しるべ
2 内省的実践としての研究
結論 差異を生きるわたしたち
解説 「プロジェクト・エスノグラフィー」第一号
……佐藤寛(アジア経済研究所)