目次
序文
刊行にあたって
読者への指針
要約
第Ⅰ部 経済パフォーマンスと長期動向
1章 物価変動期における地域別にみた1人当たり国内総生産(GDP)の変化
2章 生産的・競争的・革新的な地域と都市
3章 高インフレーション下における地域別にみた世帯収入
4章 住宅危機に直面する地域と都市
5章 人口動態の圧力下にある地域
第Ⅱ部 労働市場の未来
6章 地域・都市・農村部に広がる人手とスキルの不足
7章 グリーン経済移行に適応する地域労働市場
8章 地域労働市場におけるスキル需要の変化
9章 労働力の育成と地域における高等教育
10章 地域・都市別にみた国際移民の定住状況
11章 リモートワークの新たな地理的分布
第Ⅲ部 気候危機に立ち向かう
12章 温度上昇に直面する地域
13章 地域と都市におけるネットゼロ排出への移行
14章 地域における持続可能なエネルギーシステムと産業
15章 住宅部門の気候変動緩和における役割
16章 地域と都市における持続可能な輸送に向けて
17章 地域と都市における持続可能な土地利用と生物多様性保護に向けて
第Ⅳ部 生活水準と機会の平等
18章 地域および都市内における世帯所得の格差
19章 地域における健康な人口と機能的な医療制度
20章 都市における公共交通の質
21章 誰もがサービスやアメニティにアクセスできる歩きやすい都市
22章 都市と農村におけるインターネットの質
付録A 地域と機能的都市地域の詳細
付録B 出所とデータ記述
付録C 指標と推計方法
監訳者あとがき
前書きなど
序文
『地図でみる世界の地域格差2024年版』は、経済的・社会的な成果、およびその両方の強弱を識別し、それらに影響を与える要因を明らかにするための国際的に比較可能なデータを提供し、政策開発のためのツールとガイダンスを提供するものである。この情報をまとめることは、OECD全体からのデータを必要とし、従来の方法と従来とは異なる方法の両方に依存する重要な作業である。本書の調査結果は、政策と人々にとって重要なスケールでの正確な統計の重要性を強調している。
本書は、いくつかの新しい革新的なデータソースを利用しており、新しい機能や指標をいくつか導入している。最近のOECD諸国の歴史的に高いインフレ率と、それが生活費に与える圧力に対応して、地域別の実質GDPおよび実質家計所得の成長を初めて国際的に比較可能な推定値として提示し、地域の物価変動を調整している。また、気候変動、技能不足(特に転職に重点を置いたもの)、地域および都市のさまざまな社会経済グループの機会へのアクセスに関するタイムリーかつ詳細な指標も提供している。本書を補完するために、OECD諸国の主要な数字を含む国別プロファイルが刊行物のウェブサイトからアクセス可能である。
(…後略…)