目次
はじめに[鈴木浩之]
第1章 サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの理論と方法
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチ[菱川愛]
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの特徴
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの全体像
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの「何を」の欄
サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの「どうやる」の欄
解決志向型アプローチ
演習
第2章 サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの実践
体調不良で8年間子どもを施設に預けていた母が子どもを取り戻すまで[中尾賢史]
お母さんがセーフティ・パーソンの協力を得てSofSの一連の取り組みを迅速に行い、一日で家庭引き取りになった取り組み[高橋かすみ]
家族自らが示したゴールに向かい、修正を重ねながらセーフティ・プランを完成させた取り組み[星香澄]
ママ、ババ、地域の人の問題だらけの子育て奮闘記[橋本純]
子育てできないと言われてきたお母さんが子どもたちの声に応えるまで[小林智紀]
親子が一緒に生活するための道のり[糸永悦史・山中庸子]
姉弟間暴力の解決に向けて家族本来の力を取り戻していった取り組み[岡本亮子]
今後の子どもの安全な生活に焦点をあてて家族と一緒に考えたこと[岡野典子]
第3章 サインズ・オブ・セーフティ・アプローチのスタートアップ
サインズ・オブ・セーフティの実践を柱にするためのガイド[足利安武]
さいたま市児童相談所における、サインズ・オブ・セーフティ・アプローチの組織的導入について[野口幸]
おわりに[渡邉直]
前書きなど
はじめに
本書では、第1章でサインズ・オブ・セーフティの理論を最新の知見も含めてわかりやすく紹介することに努めました。第2章ではサインズ・オブ・セーフティの実際の事例を紹介しました。紹介した事例はサインズ・オブ・セーフティのプロセスに家族とセーフティー・パーソンと援助者が参画して、子どもの安全を創っていった実際の事例です。全ての事例は、そこに参画した当事者である家族からコメントをいただきました。このことは、私たちの誇りです。私たちは、常に当事者の言葉から教えてもらう姿勢を持ち続け、私たちとの協働の体験を振り返ってもらいます。そして、その中で生まれたより良い実践の中に私たちが進む針路が見えると思っています。第3章では、サインズ・オブ・セーフティをそれぞれの組織の中でどのように導入していくことができるのかをまとめました。サインズ・オブ・セーフティに魅力を感じた方がどうやって小さな一歩を踏み出せばよいかのガイドを示しました。
(…後略…)