目次
はじめに――大改訂にふりまわされないために――
1 中学校学習指導要領新旧対照表
前文
第1章 総則
第2章 各教科
第1節 国語
第2節 社会
第3節 数学
第4節 理科
第5節 音楽
第6節 美術
第7節 保健体育
第8節 技術・家庭
第9節 外国語
第3章 特別の教科 道徳
第4章 総合的な学習の時間
第5章 特別活動
2 教育課程の構造の歴史――高等小学校・中学校1886-2017年――
3 資料
教育基本法
学校教育法(抄)
学校教育法施行規則(抄)
学校教育法施行規則の一部を改正する省令の制定並びに幼稚園教育要領の全部を改正する告示,小学校学習指導要領の全部を改正する告示及び中学校学習指導要領の全部を改正
する告示等の公示について(通知)
幼稚園教育要領、小・中学校学習指導要領等の改訂のポイント
「見方・考え方」について
各教科等の特質に応じた見方・考え方のイメージ
おわりに――内容について見えてくること――
前書きなど
はじめに――大改訂にふりまわされないために――[大森直樹]
2017年に文部科学大臣により新しい小学校学習指導要領と中学校学習指導要領の告示がおこなわれた(2017指導要領)。これまでも指導要領はほぼ10年おきに改訂されてきたが、今次の改訂は戦後最大規模のものとなる(小学校2020年・中学校2021年実施)。
(…中略…)
そこで、本書では、あらためて教員が、「子ども理解」→「教材研究」→「授業づくり」のラインを主軸として、学校における教育課程づくりを実質的にすすめるために、2017指導要領についての「対処活用法」をあらたに提起することにした次第である。
2017指導要領の「対処活用法」とは何か。それは一言でいうと、2017指導要領のなかの「内容」の部分にあらためて焦点を当てることだ。そのためには、2017指導要領を参照するさいに、その「前文」と「第1章」はあとまわしにして、まず「第2章」から読みはじめることを推奨したい(本書33~226頁)。「第2章」における「第1節」から「第9節」の記述は、いずれも「目標」「各学年(分野・言語)の目標及び内容」「指導計画の作成と内容の取扱い」から構成され、「各学年(分野・言語)の目標及び内容」はさらに「目標」「内容」ほかから構成されているが、とくにその「内容」に注意をはらうことにしたい。
(…後略…)