目次
はじめに
本書の構成と使い方
第1章 新しい支援・家庭訪問型子育て支援(ホーム・ビジティング)の出現
1 期待が高まる「家庭訪問」という新しい支援
2 家庭訪問型子育て支援(ホーム・ビジティング)の歴史
3 家庭訪問もいろいろ
4 より積極的な子育て支援への取り組みを
第2章 家庭訪問型子育て支援の実際
第1節 家庭訪問を行うにあたっての基本姿勢
1 心の構えとしての内面的姿勢
2 からだの構えとしての外面的姿勢
3 人間理解への姿勢
第2節 家庭訪問場面で行うこと
1 訪問前に行うこと(事前準備)
2 訪問時に行うこと(家庭に入る)
3 訪問後に行うこと
4 事業所とのつながりで理解しておくこと
第3章 各家庭訪問型子育て支援事業の特徴とその内容
第1節 各家庭訪問型支援事業の全体像
第2節 周産期の訪問事業
1 周産期の訪問事業とは
2 周産期の支援を必要とする家庭
3 周産期の訪問の実際
4 他機関との協働
第3節 訪問保育サービス――在宅で行われる保育としては
1 訪問保育とは
2 訪問保育を必要とする家庭
3 訪問保育の実際
第4節 母子家庭等日常生活支援事業
1 母子家庭等日常生活支援事業とは
2 母子家庭等日常生活支援事業を必要とする家庭
3 母子家庭等日常生活支援事業の訪問の実際
4 他機関との協働
第5節 養育支援訪問事業
1 養育支援訪問事業とは
2 養育支援訪問事業を必要とする家庭
3 養育支援訪問事業の実際
4 他機関との協働
第6節 ホームスタート
1 ホームスタートとは
2 ホームスタートを必要とする家庭
3 ホームスタートの訪問の実際
第4章 家庭訪問型子育て支援の質の向上を目指して
1 ソーシャルワークとしての家庭訪問支援であることの理解
2 所属団体のバックアップと育成システムの理解
資料1
資料2
参考文献・推薦図書
おわりに
前書きなど
はじめに(家庭訪問型子育て支援研究会代表:土屋美恵子)
核家族化、少子化、人間関係の希薄化など、叫ばれてからどのくらい経つでしょうか。また、女性の社会進出も求められ、子育てをする環境も大きく変容しています。
地域では、次世代育成支援対策推進法に基づき子育て支援者を養成し、支援活動の広がりも見られます。
子ども・子育て新制度の方向性も気になるところではありますが、日々子育てに悩み奔走している親子を目の前にし、子育て先輩者として地域での支援活動はおろそかにはできません。
子育て支援の活動には、保育園、幼稚園、子育て広場、子育てステーションなど、保護者自らが出向いて行く活動があります。また一方では、出産前後の時期の訪問支援、乳幼児期以降の訪問支援、ひとり親家庭等に対する訪問支援など、支援者が家庭に出向いて行く訪問型支援の活動があります。
後者の家庭訪問型支援の活動は、地域社会との関係が希薄になっている今日において、各々の家庭の中に入りながら、多様な価値観をもつ方々のその人らしい暮らしを受けとめ、子育ての良き理解者として、また伴走者としての役割を担っていくことが期待されています。
振り返ってみると、そんな期待に応えられる手引書がないことに気づき、私たち研究会では、2010年度に独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業を受け、全国各地の家庭訪問型子育て支援事業の草分け的団体の代表者たちに集まっていただきました。そして、経験交流をするとともに、経験の普遍化・一般化のための討議を行い、子育て支援者養成のため基礎的資料としての手引書『出会いが楽しい訪問型子育て支援─家庭訪問型子育て支援実施の手引き─』を作成しました。そして翌年には、全国各地の活動団体(23団体)に出向き実践例のヒヤリングを経て、家庭訪問型子育て支援の標準化調査報告書を出させていただきました。
子育て関連に携わっておられる皆様からの反響をいただき、このたび『子ども・家庭・地域が変わる 家庭訪問型子育て支援ハンドブック─日々の支援に役立つ技とコツ』を西郷泰之氏・森山千賀子氏・野田敦史氏監修のもとで発行する運びとなりました。
子どもたちの健やかな育ちを願い、子育て中の方々への「孤育て」にならない社会を目指す多くの子育て支援にかかわる方、かかわろうと思ってくださる方へのエールとして本書を捧げます。