目次
序文(OECD広報情報局長:アンソニー・グーチ)
第1章 移民論争
はじめに
移民の今日……そして明日
本書のテーマ
第2章 移民の今昔
はじめに
移民の昔
移民の今
なぜ移住するのか?
第3章 移民の管理
はじめに
移動が認められているのは誰か?
入国する権利があるのは誰か?
移民に関する優先事項は変化しているのか?
第4章 移民と教育
はじめに
移民の学業成績
教育は移民にどう役立つのか?
教育「目的」の移住
第5章 移民と就労
はじめに
移民の就職実績
移民は受入国の労働者にどのような影響を与えるのか?
移民の人的資本は浪費されているのか?
どのような政策が移民の就職に役立つのか?
第6章 移民と開発
はじめに
誰が勝者で、誰が敗者か?
頭脳流出……そして頭脳流入?
送金はどのような役割を果たすのか?
第7章 結論
旅は続く……
移民の測定と統計
参考文献
前書きなど
世界では約1億9,000万人が出生国以外の国で暮らしている。こうした移民は、私たちの社会に活力や起業家精神、新鮮な発想をもたらす。しかし、学校の授業についていけない移民児童や生徒、定職を持たない成人のほか、規制を受けない移民の存在など、問題点もある。こうした問題が原因で、移民が政治的避雷針や激しい議論の対象にされることもある。
移民はどこの出身でどこに移住するのか? 政府はどのように移民を管理しているのか? 移民の学業成績や就職実績はどうか? 移民は開発途上国の開発に寄与するのか、それともその妨げになるのか? 本書はOECDならではの専門知識を活かし、レトリックを超えて今日の国際移民の実状を考察している。