目次
日本語版のための翻訳者序文
序文
概要
レビュー
はじめに
第1章 開かれた政府
1 はじめに
2 「開かれた」政府とは何か
3 開かれた政府に対する需要
4 開かれた政府が良いガバナンスに貢献する理由
5 開かれた政府に対する反対の潜在的な源泉
6 政府がいかにその公開性を高めているか
7 開かれた政府のための監視
8 文脈における開かれた政府
9 今後の挑戦:開かれた政府の限界を理解する
10 発見と結論
第2章 公共部門の業績を向上させる
1 はじめに
2 政府にとって業績は何を意味するのか?
3 業績に基づく予算と業績に基づく経営
4 業績に基づく予算と業績に基づく経営の実施に対する各国のアプローチ
5 プレーの現状はどうなっているか?
6 国民に対する説明責任
7 なぜ文脈が関係するのか?
8 制約と緊張
9 今後の挑戦
10 発見と結論
第3章 説明責任とコントロールを現代化する
1 はじめに
2 説明責任とコントロールとは何であるか?
3 コントロールにおけるトレンドは何か?
4 各国はどのように変化に立ち向かったか?
5 今後の挑戦
6 発見と結論
第4章 再配分とリストラクチャリング:重たい機構の改革
1 はじめに
2 リストラクチャリングにはどのような方法があるか?
3 政府はなぜその組織構造を変えるのか?
4 省の数、規模および機能を変える
5 腕一本の距離の主体を設立する:改革のための「てこ」
6 中核的な中央政府内部の権限の配分におけるトレンド
7 組織上の動物園?
8 腕一本の距離の主体はどれくらい成功しているか?
9 組織変化の便益とリスクのバランス
10 戦略的な再配分とリエンジニアリングへの予算プロセスの活用
11 発見と今後の挑戦
第5章 政府サービスを提供するための市場型メカニズムの活用
1 はじめに
2 市場型メカニズムとは何であるか?
3 アウトソーシング
4 官民パートナーシップ
5 バウチャー
6 発見と今後の挑戦
第6章 公務員集団を組織し、動機づける:公共部門の雇用を現代化する
1 はじめに
2 何が公務員集団に関して特別であるか?
3 公務員集団の雇用を削減する試み
4 変わりつつある公務員制度の性質
5 人的資源管理権限の委譲:経営上の柔軟性の拡大
6 個別化する:雇用契約、説明責任、業績よび給与
7 上級幹部公務員の管理
8 発見と今後の挑戦
第7章 現代化:文脈、教訓および挑戦
1 はじめに
2 さまざまな改革のてこから学ばれる技術的な教訓
3 文脈は重要である:政府は相互に学習することができるか?
4 戦略上の教訓:実証的な基礎の改善
5 結論
——現代化:これからの道
前書きなど
公共部門の現代化は、もはや選択肢の一つではなく、避けられない道である。それは、政府が変わりつつある社会のニーズに対応し、不確実な国際環境の中で競争力を維持するための手助けとなるであろう。
本書は、OECD諸国における過去20年間の公共部門の現代化の経験を吟味したものである。過去20年間には、新たなアイディアや取り組みの大量の流入を経験してきた。これらの新たなアイディアは実際に機能したのか? この報告書は、失敗例と成功例を評価し、今後の挑戦を特定している。この報告書においては、以下のような重要な公共経営政策の「てこ」のいくつかを吟味している。
・政府をより応答性が高く、透明でアクセスしやすくする
・公共部門に業績アプローチを定着させる
・説明責任とコントロールのためのシステムを変える
・資源の再配分とリストラクチャリングを促進する
・公務員集団を組織し、動機付ける
・市場型アプローチを取り込む
この報告書は、政策決定者が将来に備えて装備を固めることをねらいとする。この報告書は、公共経営政策に関係するすべての者にとって、極めて興味深いものであろう。