目次
第1部 ライフコースの研究法
第1章 ライフコース研究――ひとつの分野の発展(ジャネット・Z・ジール/グレン・H・エルダー)
1 ライフコース・パラダイムの出現
2 一九五〇年以降における経験的な突破口
3 ライフコース概念の収斂
4 むすびと本書の計画
第2章 ライフコースの自伝的な覚え書き(マチルダ・W・ライリィ)
1 年齢の社会的意味:いくつかの先駆け
2 ライフコースの諸局面を研究することから得られた洞察
3 コーホート分析による考察
4 人生と構造の研究から得た洞察
5 今後の研究課題にむけて
第3章 ライフコース研究の技能(アンヘラ・M・オランド)
1 マートンの照合表と社会研究の技能
2 研究者の人生とライフコース研究の実践
3 方法論的多元主義と理論開発
4 「リアル」タイムで人生軌道を記録すること
第2部 データ収集と測定
第4章 データの組織化と概念化(ナンシー・カーウェイト/デービッド・カーツァー)
1 「人生史遡及研究」――データ組織化の問題点
2 データ管理上の問題
3 人生史データの性質
4 領域、イベント・ヒストリィ、分析単位
5 ライフイベントを社会的文脈で研究するためのデータベース・システムの基本要素
6 考察
第5章 縦断研究における人生史の遡及法と逐次法による測定(ジャクリーヌ・スコット/デュアン・アルウィン)
1 人生史の測定
2 縦断デザインと測定
3 遡及データと逐次データを評価すること
4 まとめとむすび
第6章 追跡接続調査における対象者の探索(ドナ・デンプスター=マクレイン/フィリス・モエン)
1 コーネル大学の「女性の役割と福利」――二世代調査研究
2 別の追跡調査研究
3 追跡のための他の情報源
4 まとめとむすび
第7章 人生史データを収集すること――ドイツ人生史研究の経験から(エリカ・ブリュックナー/カール・ウーリッヒ・マイアー)
1 ドイツ人生史研究――その起源と目標
2 調査デザインとデータ収集の方法
3 実査
4 格納、編集、データを確保すること
5 むすび
第3部 分析戦略
第8章 人生追想と人生物語(ジョン・A・クローセン)
1 自発的な人生追想
2 記述される人生追想
3 人生追想録を入手すること
4 人生追想を概念化すること
5 人生追想を計量化すること
6 むすび
第9章 量的データと質的データの統合(ジョン・H・ローブ/ロバート・J・サムソン)
1 グリュック夫妻によるデータ:「少年非行を解読すること」
2 アーカイブの中の人生記録
3 グリュック夫妻のデータの再構築と作り替え
4 量的データと質的データの統合戦略
5 人生の転機の研究に人生史データを使用すること
6 グリュック夫妻のデータの拡張
7 むすび
第10章 ライフコースを彩るイノヴェーション(ジャネット・Z・ジール)
1 知的な疑問の歴史
2 ライフコースにおけるイノヴェーションを研究するための方法
3 ライフコースにおけるイノヴェーションの説明
4 まとめとむすび
第11章 歴史と人生を連動すること(グレン・H・エルダー/リサ・A・ペラリン)
1 研究に枠組みを与えること
2 歴史的影響を測定すること
3 むすび
寄稿者のプロフィール
訳者あとがき/参考文献/索引