目次
序 文 [小川雄平]
第1章 李参平 日本の神になった朝鮮陶工[兪華濬]
1.はじめに
2.時代背景
3.史料に現われた李参平
4.日韓陶磁器文化の交流史
5.九州・山口地域の朝鮮系窯元
6.有田窯業の展開過程
7.陶祖李参平の誕生
8.おわりに
第2章 雨森芳洲 誠信思想を掲げた江戸期の国際人[嶋村初吉]
1.はじめに
2.芳洲を世に送り出す
3.生誕地・高月町の町起こし
4.中華思想と国学
5.盧大統領の発言が端緒に
6.朝鮮理解へ言葉から入る
7.国境の島・対馬
8.師匠・木下順庵の人柄
9.朝鮮通信使との交歓
10.釜山に草梁倭館跡を訪ねて
11.芳洲の提言で「韓語司」開設
12.誠信思想に光が当たる時代
第3章 安重根 アジアの平和思想を掲げて[黒木彬文]
1.時代背景
2.安重根とはどういう人物だったのか
3.抗日運動家としての安重根
4.千葉十七との交流
5.平和への願い
第4章 柳宗悦 朝鮮の美に魅せられて[安達義弘]
1.はじめに —朝鮮との出会い
2.思想的背景
3.朝鮮の美の発見
4.朝鮮と朝鮮の人びとのために
5.おわりに
第5章 尹東柱 異国に散った魂の詩人[奥山忠政]
1.満州
2.東柱と夢奎
3.平壌・崇実中学校
4.京城・延禧専門学校
5.信仰のゆらぎ
6.まぼろしの詩集
7.東京・立教大学
8.京都・同志社大学
9.逮捕・判決、そして福岡へ
10.魂は永遠に
第6章 田内千鶴子 3000人の韓国孤児を育てた日本女性[奥山忠政]
1.総督府官吏の一人娘
2.植民地支配という原罪
3.乞食大将との出会い
4.僕たちのお母さん
5.人民裁判
6.ひとり行く道
7.国籍なんて
8.文化勲章
9.病魔と闘いながら
10.梅干しが食べたい
11.永遠の休息
12.ともし火はいまも