目次
序章 政治主体についての仮説的整理 (岡本仁宏)
第I部 国民を超えて
第1章 政治主体としての世界市民:M・ヌスバウムのcompassion論 (古賀敬太)
第2章 集合的アイデンティティーに関する一試論:ナショナリズム、愛国心、コスモポリタニズム (千葉 眞)
第II部 市民の位相
第3章 市民たちの空間:アテナイ・デモクラシーの歴史的・制度的考察 (的射場敬一)
第4章 政治主体の形成における「自由」の考察:アリストテレス自由論を手掛かりに (荒木 勝)
第5章 民主的政治主体の形成:久野収と小林トミの思想と行動 (寺島俊穂)
第6章 マス・ソサエティにおける政治主体の「市民性」 (山田竜作)
第7章 政治主体としての宗教的市民:ハーバーマスのポスト世俗社会論 (木部尚志)
第III部の前に 問題の深化のために
第8章 政治の「周辺化」や「脱領域化」にどう応えるか (杉田 敦)
第III部 新しい主体の可能性に向けて
第9章 コミュニタリアニズムとコスモポリタニズムをつなぐ「住民」 (菊池理夫)
第10章 環境保護の主体:食料主権を核とする環境的シティズンシップ (丸山正次)
第11章 グローバル・リスク社会における新たなる政治主体 (山崎 望)