目次
口 絵
凡 例
Ⅰ 倫理学
道徳意識の分析 一八六四年
第一章 道徳意識の形式に関する概観
第一節
第二節
第三節
第四節
第五節
第六節
第七節
第二章 道徳意識の内容に関する考察
第一節
第二節
第三節
第四節
第五節
第六節
原 注
倫理学体系 一八九〇年
第一部
第一章 現代倫理学の問題
第一節 〔生命力をもつ実践哲学だけが真に偉大である〕
第二節 〔現代倫理学の諸制約〕
第二章 倫理学的問題の三つの解決方法
第三節 〔方法の本質〕
第四節 〔形而上学的方法〕
第五節 〔内的経験の方法〕
第六節 〔道徳的大衆現象、社会集団と社会組織、および歴史的連関の研究方法〕
第七節 〔方法の対立から倫理学を認識論的かつ批判的に基礎づける必要が生じる〕
第三章 感性的悟性観と道徳意識のあいだの妥協としての功利主義
第八節 功利主義の概念と立場
第九節 ジェレミー・ベンサム
第一〇節 ジョン・スチュアート・ミル
第一一節 功利主義の一般的批判
第一二節 道徳の可能性の認識論的原理
第二部 意志と道徳的素質
第一節 生物の基本構図
第二節 生物の基本構図の合目的性
第三節 衝動的生と感情的生が占める中心的位置
第四節 衝動、感情、意志作用の内的関係
第五節 衝動群および感情群
第六節 感情群および衝動群の第一の部類。衝動メカニズムとそれから生じる
諸々の欲望、情熱、そして情緒的状態
第七節 衝動が衝動欲望や情熱に変化するさいに生じる諸過程。こうして生じる
欲望・情動・情熱が生物学的社会的な家計のなかに占める位置
第八節 否定的倫理・制限的倫理および陶治的倫理
第九節 意志作用自体の性質によって条件づけられた感情と、そうした感情から
発する心の動き
第一〇節 自分の意志の性状や自分の行為についての道徳意識は、この道徳的生
の根本現象に含まれている
第一一節 このような根本現象のうちに含まれる他者の行為についての感情判断
とこうした価値規定の原理
第一二節 上述の道徳的な根本現象についての幸福主義的功利主義的な理解のも
つ心理学的見せかけ
第一三節 他者感情とそれを道徳的過程へと形成すること
第一四節 好 意
第一五節 同情(道徳原理としての共感と実証主義学派の利他主義)
第一六節 他者のなかにある自己目的の尊重
第一七節 他者の自己価値の尊重と、感謝・約束・誠実さに対する義務との関係
第一八節 拘束と義務
第一九節 歴史的理解と道徳と芸術のあいだの連関についての一般的見解(人間の理想的生)
第二〇節 道徳的発達の主要因子の一つとしての教育への応用。
第二一節 道徳的素質の多様さ、ないしは人間の道徳的体制
第三部 道徳性の進化と社会倫理学の諸原理
第一節 われわれは素質を発達させてきた、これらの素質はどのように変化するの
か。道徳的素質と社会の内部にある道徳的諸力の複合体との関係
第二節 社会的諸力
第三節 道徳的進化
第四節 未開人とその環境、および社会の進化
第五節 集団のなかでの道徳意識の発達。権威と義務
第六節 習俗・法および道徳法則
第七節 宗教・理想、および包括的連関への義務と法則の受容
第八節 道徳的なものの概念。善と悪
第九節 道徳的生の普遍的諸動機と恒常的に作用する動機
第一〇節 文化における普遍的諸動機の結合ならびに諸民族や時代のエートス
第一一節 道徳的文化の諸時期
第一二節 倫理学の道徳的諸原理
補遺
実践哲学
公共の福祉と個人的道徳性
(附録)編者のまえがき
Ⅱ 教育学1
教育学の歴史 一八八四/九四年
序 言
序 論 教育史の一般的基礎
原 注
第一部 古代諸民族の教育と教育学
第一章 ギリシアの教育
古代ギリシアの教育の特徴
英雄時代の教養
ギリシアのバイデイアにおける体育の側面
ギリシアのバイデイアにおける音楽の側面とその歴史的発展
ソフィスト、修辞家、修辞学校
ギリシア教育学の基礎
ソクラテスの教育的天才とその教育原理
プラトン、および国家論の一主要部分としての教育論の基礎づけ
教育学派閥の、とりわけイソクラテス学派とプラトン学派のあいだの抗争
哲学者の学派、師弟関係が学問研究の組織と結びついた制度の創設
一般的教養とアレクサンドリア博物館と個別科学の時代
第二章 ローマの教育と教育学
共和制時代のローマの教育
一 英雄時代の教育
二 ギリシアからの影響を受けて二世紀前半に生じたローマの教育の変化
三 二世紀中葉以降の共和制時代の学校
共和制時代の教育理論学
帝政時代の教育
一 時代状況の診断
二 教材の区分と教授法
三 教育制度の組織。国家学校の創設
四 大学の成立
ローマ帝国時代の教育理論家
第三章 古代末期におけるキリスト教教育の起源
キリスト教における一神論的教育の発展
キリスト教の本質および教育との関係
ローマ帝国における教育制度と原始キリスト教の教育
ギリシア帝国およびアラビア民族の教育
原 注
第二部 近代ヨーロッパ諸民族の教育制度と教育学説
第一章 中世の教育と教育学
序 論
ローマ-ゲルマン民族の英雄時代の教育制度
ゲルマンの大帝と新興民族の教育制度
一 中央集権的国家の教育に先立ち個々の教育機関が創始された時代
二 カール大帝お中央集権国家の下での学校制度
三 イタリアと結んだオットーの帝国下のドイツにおける展開(十、十一世
紀)、ならびにフランス・イギリスにける自立した哲学的文化への展開
修道院学校、司教座聖堂学校におけるローマ-ゲルマン民族の教養階級の教育
ローマ-ゲルマン民族の政治的-軍事的第一階級としての騎士の教育
労働者階級のその教育
大 学
第二章 人文主義と宗教改革
イタリアの人文主義
イタリアの人文主義と学校
オランダを経てドイツの古典語学校に入ったイタリアの人文主義
人文主義からドイツの古典語学校が生まれる過程
創設期におけるギムナジウムの教育理想の代表者としての「ドイツの師」メラン
ヒトン
ルター、メランヒトンと学校の建設
ギムナジウムの発展を決定づけたメランヒトン門下の教育者たち
プロテスタントの国民学校
イギリスとフランスの学校
イエズス会の教育制度
第三章 十七世紀と教授学の発生
教育における十七世紀の意義。詩、科学、教育における国民的特性の形成。教授学
の誕生
新しい教授学の先駆者
アモス・コメニウス
一 生涯
二 新しい教授学
原 注
教育学体系の草稿
第一章 あらゆる民族と時代の教育に普遍的に妥協する原理を追求する有力な教育学体
系の根拠のなさ
第二章 精神科学における規則、規範、発展およびそれらの叙述を可能にする心的生の
連関が有する特徴。実証的心理学による基礎づけ
第三章 生徒との関係における教育者についての記述
第一節 教育の基礎をなす関係
一 教育の概念
二 社会における教育の始源
第二節 生 徒
第三節 教育的天才と教育者
一 教育的天才
二 教育的天才と宗教的天才
三 教育者
第四章 教育において相互に作用しあう出来事の分析的記述と教育の普遍妥当な規範を
導き出す試み
第一節 知的教育の最初期段階としての遊びに関する諸規則
第二節 人間の感性に含まれる感覚要素についての完全な教育と認識および感性的 判断における感覚要素間の区別と連結についての完全な教育――直観教授
第三節 授業によって生徒のうちに表象を呼び起こす動力としての関心と注意
第四節 記憶――心的生の連関を人間の精神的実体として形成していく表象そのも
のが有する特徴、およびそのような課題を解決するために教授が用いる手段
第五節 心情の陶治
さまざまな文化領域を時代のゆうする教育技術の体系の比較考察およびそのような比
較史から導き出される今日のドイツ教育体系に関する結論
原 注
Ⅲ 教育学2
普遍妥協的教育学の可能性について
一 支配的な教育学体系の学問的後進性
二 教育の規則の体系を可能にする心的生の諸特性
三 教育学のきわめて限定された連関
ベルリン大学教育学講義覚え書きから抜粋 一八八四年
[前書き]
序 論
第一節 教育の概念
第二節 生徒あるいは教育の対象(教育学は心理学に依存する)
第三節 教育の目的(教育学の倫理学に依存する)
第四節 教育者あるいは社会における教育の担い手(教育学は政治学に依存する)
第五節 社会における技術としての教育の発展
第六節 教育の理論あるいは教育学の発展
第六章 心理学が教育学へと応用される段階
第三九節 ヘルバルト
第四〇節 教育学の現状
教育学への心理学の応用に関する講義 ベルリン一八九三/九四年頃
序
第一章 心的生の特性から導き出された、すべての教育の普遍妥協的目標
第二章 遊 び
第三章 教授が生徒に表象の形式を引き起こし、意志を形成するようになる動因として
の興味と注意深さ
第四章 記憶の利用と教授をとおした心的生における連関の形成
第五章 悟性の形成
第六章 心的生の構造。心的生における論理的活動の位置と、そこで生じる悟性教育の
課題
第七章 教授の編成と段階
[第八章] 意志の陶治
一 理想的な陶治
二 心理学的なもの
三 教育学
学校改革と教室 一八九〇年
学校改革 一九〇〇年
一
二
三
四
中等教育の問題と教育学 一八八五年
第一節
一
二
(一) 問題
(二) 学問における理想の概念または安全性の概念
(三)〔心的生の構造と目的論的連関〕
(四)形成の理想とその抽象的性格
プロイセン教育制度史の概論的構想
一
二
三
四
五
Ⅳ 法と教育
プロイセン一般ラント法 一九〇〇/一一年頃
序 論 フリードリヒの国家とラント法におけるその精神の客観化
第一章 ラント法に至るまでの司法改革の歴史
第二章 プロイセンの自然法
一 法と国家との基礎としての人倫
二 国家主義
三 ラント法の原理としての一般的福祉
四 福祉国家とその全能性
第三章 君主制の社会的使命と啓蒙主義
一 実質的な保護
二 刑事法
三 精神的福祉――教会、学校、啓蒙
第四章 法治国家
訳 注
参考文献一覧
解 説
事項索引
人名索引