目次
序言
凡例
第一章 水槽の中の脳
指示の魔術説
水槽の中の脳の場合
テューリングのテスト
水槽の中の脳(再論)
この議論の諸前提
表現とその指示対象との必然的な結びつきを否定する理由
第二章 指示に関する一問題
内包・外延・「思念的世界」
解釈についての標準的見解
標準的見解がうまくいかないわけ
「本来的」と「非本来的」
「生存」と進化
意図──純粋なそれと不純なそれ
パズルの起源
付録
第三章 二つの哲学的な見方
内在主義と相対主義
「類似」説
バークリーの離れ業
知識と真理についてのカントの説明
経験主義的な代案
ウィトゲンシュタインの「規則に従うこと」
「形相」の把握と経験的連合
過去の感覚の質についてつねに誤っているということがありうるか
真理の対応説に戻って
第四章 心と身体
並行説・相互作用説・同一説
同一説とア・プリオリ
分離脳
「質的特徴」はどの程度明確であるのか
質qualiaに関する実在論
第五章 二つの合理性概念
論理実証主義
アナーキズムは自己論駁的である
なぜ相対主義は整合的でないか
これをどう理解すべきか
第六章 事実と価値
少なくともいくつかの価値は客観的でなければならない
他の領域での合理性
超ベンサム主義者
善についての主観主義
権威主義と多元主義
第七章 理性と歴史
第八章 近代の合理性概念に科学が与えたインパクト
「方法」崇拝
第九章 価値、事実、認識
二因子説
ムーアと「自然主義的誤謬」
「合理的なナチ党員」再論
訳者解説
訳者あとがき
索引