目次
謝辞
序文 ナンシー・フレイザー/アクセル・ホネット
第1章 アイデンティティ・ポリティクスの時代の社会正義 再配分・承認・参加
ナンシー・フレイザー
序論
第1節 再配分か承認か──切り詰められた正義の批判
第2節 再配分と承認の統合──道徳哲学の問題
第3節 社会理論の問題──資本主義社会における階級と社会的地位
第4節 政治的理論の課題──民主的正義を制度化する
第5節 危機的状況についての結論的省察──ポストフォード主義・ポスト共産主義・グローバリゼーション
第2章 承認としての再配分──ナンシー・フレイザーに対する反論
アクセル・ホネット
第1節 社会的不正の経験の現象学について
第2節 資本主義的な承認の秩序と配分をめぐる闘争
第3節 承認と社会正義
第3章 承認できぬほどゆがめられた承認──アクセル・ホネットへの応答
ナンシー・フレイザー
第1節 批判理論における経験の位置について──政治社会学を道徳心理学に還元することに対する反論
第2節 社会理論における文化論的転回について──資本主義社会を承認秩序に還元することに対する反論
第3節 リベラルな平等について──正義を健全なアイデンティティの倫理に還元することに対する反論
第4章 承認ということの核心──返答に対する再返答
アクセル・ホネット
第1節 批判的社会理論と内在的超越
第2節 資本主義と文化──社会統合・システム統合・パースペクティヴ的二元論
第3節 歴史と規範性──義務論の限界について
承認論の未来?──監訳者あとがきに代えて
訳注
原注
索引