目次
日本の読者の皆様へ
凡 例
第一章
一 クリスティアーネ受難史
二 クリスティアーネ・ヴルピウスの先祖をたずねて
三 父ヨハン・フリードリヒ・ヴルピウス
四 クリスティアーネ誕生
五 幼いクリスティアーネと青年ゲーテ
第二章
一 ゲーテのヴァイマル入り
二 兄クリスチャン・アウグスト・ヴルピウスの就学
三 父ヴルピウスの職務上の犯罪
四 枢密顧問官ゲーテと嘆願者クリスティアーネ
五 花工房のクリスティアーネ
六 子殺し犯アンナ・カタリーナ・ヘーン
七 兄クリスチャン・アウグストとゲーテ
第三章
一 ゲーテのイタリア旅行
二 ゲーテの帰還とクリスティアーネとの出会い
三 同棲の露見とシャルロッテ・フォン・シュタイン夫人
四 クリスティアーネの懐妊と宮廷の制裁
五 長男アウグスト・ヴァルター・ゲーテの誕生
六 第二次イタリア旅行と随行の日々の家族への慕情
七 イェーガーハウス─家庭生活と芸術生活
八 再びフラウエンプラーンの家へ
第四章
一 フランス出兵
二 留守をまもるクリスティアーネ
三 娘カロリーナのはかない命とゲーテ邸の完成
四 ゲーテとシラーの友情
五 二つの所帯─ヴァイマルとイェーナ
六 シャルロッテ・フォン・シュタイン夫人への再接近
七 異なる世界─ゲーテ、クリスティアーネと兄クリスチャン
八 ゲーテ家の財政状態
第五章
一 イェーナとヴァイマル
二 ゲーテのイタリア旅行の計画と遺言状の作成
三 ゲーテとフランクフルト・アム・マインへ
四 ゲーテのスイス旅行
五 再びヴァイマルとイェーナ
六 別居生活にひそむもの
七 ふたりの肖像画
八 息子アウグスト・ヴァルターの認知
九 クリスティアーネの孤独
十 イェーナのロマン派
十一 二人のマイヤー
第六章
一 娘カティンカの誕生と死
二 ゲーテの引きこもりとコツェブー派の攻撃
三 クリスティアーネのバート・ラウホシュテット湯治滞在
四 オーバーロスラの農園の売却とフラウエンプラーンの家政、スタール夫人の来訪
五 ニコラウス・マイヤーとの文通とクリスティアーネ、息子の就学と家庭教師リーマー
六 ゲーテの病とシラーの死、そして忍び寄る戦争の足音
七 カールスバートとバート・ラウホシュテット─別々の湯治滞在
八 イェーナ、アウエルシュテットの会戦とふたりの正式結婚
九 ゲーテにとってのナポレオンとフラウエンプラーンの家の所有権の獲得
第七章
一 枢密顧問官夫人クリスティアーネ・フォン・ゲーテ
二 クリスティアーネのフランクフルト再訪とベッティーナ・ブレンターノ
三 姑カタリーナ・エリーザベタの死─遺産相続問題とクリスティアーネ
四 劇場監督ゲーテとカロリーネ・ヤーゲマンの不和
五 ゲーテの若い女性への恋情
六 貴族社会と家庭生活─クリスティアーネの三枚の肖像画
七 ゲーテの女性観における理想と現実
八 ニコラウス・マイヤーの再訪、兄クリスチャン・アウグストの昇進
九 長編小説『親和力』と最初の読者クリスティアーネとカロリーネ
十 ヴァイマルに背を向けるゲーテと残されたクリスティアーネ
十一 自伝『詩と真実』の構想とふたりのカールスバート湯治旅行
十二 クリスティアーネとベッティーナの衝突
十三 ゲーテの名代アウグストとふたりのボヘミア湯治旅行
第八章
一 一八一三年─戦争・悪夢・ゲーテのボヘミアへの避難
二 宿営に奮闘するクリスティアーネとテプリッツのゲーテ
三 クリスティアーネとゲーテの結婚二十五周年記念日
四 ライプツィヒ近郊の諸国民の戦い
五 反ナポレオンと愛国心の高揚のもとで
六 義勇軍編成の呼びかけとアウグスト・フォン・ゲーテ
七 一八一四年─ゲーテと初女性秘書カロリーネ・ウルリヒ
八 バート・ベルカ湯治滞在─『コッタ版全集』の編集と『西東詩集』の萌芽
九 アウグスト・フォン・ゲーテの決闘の危機
十 ゲーテのライン・マイン旅行とマリアンネ・ヴィレマー
十一 ご婦人方、クリスティアーネとカロリーネ・ウルリヒ
十二 若返るゲーテとクリスティアーネの病
第九章
一 一八一五年─再度のライン・マイン旅行と『西東詩集』
二 マリアンネ・フォン・ヴィレマーとクリスティアーネ
三 クリスティアーネのカールスバート湯治滞在
四 ゲーテの沈黙と和解を求める手紙
五 一八一六年─運命の年のクリスティアーネとゲーテ
六 ザクセン=ヴァイマル=アイゼナハ大公国の国務大臣フォン・ゲーテ夫妻
七 クリスティアーネの死とアウグスト・フォン・ゲーテの結婚
八 ヤーコプ教会墓地とヴァイマルの永遠の墓所
あとがき
解説にかえて──ジークリット・ダム、チューリンゲン文学賞を受賞する
訳者あとがき
年譜/系図一覧/地図一覧
注/二次文献/出典/参考文献目録/人名索引