目次
はじめに
第一章 北京での生活
両親は同じ気象学者、でも、性格は晴れと雨ほどに違う/私の生まれた中国は、こんな時代だった/祖父母の家にお引っ越し/冬の部屋には、いつも酢とみかんの香りが/突然やってきた、祖母との別れ/はじめての卵焼き/北京にはお弁当がないから、昼ご飯は家に帰る /工作のりは母の手作り/母と私は北京を離れて農村へ/北京から自転車で父がやってくる/からしを練るのは私の役目/テストのある日の朝食/家庭訪問のときは、先生をめいっぱいおもてなしする/寮生活のささやかな楽しみ/家族で食卓を囲む幸せ/楽しかった大学生活/生理のときはあずき粥を食べて/最初の就職先は電力会社。でも一年でやめました/北京の市場は、庶民の台所/美肌の秘訣、ハトムギとコラーゲン/私の運命を変えた天安門事件
第二章 東京での生活
はじめて見た東京の台所/和食の出発点はカレイの煮魚/妊娠中の食事と離乳食/小麦粉をこねると心が落ちつく/負けずぎらいが取り組ませた小麦粉料理/朝の健康チェック/ご飯、お粥、パン、麺、なんでもありのわが家の朝食/お粥は朝も夜もおすすめ/わが家自慢のかつお節削りで作るみそ汁/わが家の夕食はスープが中心/朝の10分掃除/子どもとはじめた、お茶のお稽古/わが家のお正月料理は日中合作/東京、北京。これだけ違う野菜の切り方きゅうりの回鍋肉/私の台所道具。主役は炒め鍋と包丁/北京へ里帰り/夫婦げんかのこと、そしてわが家の一卓二制度について
第三章 北京菜時記
中国と日本の暦について/春節と餃子。一年でいちばん楽しいお正月/春餅ともやし/春遊と山菜摘み/夏は生野菜で/夏野菜の炒めおかずベスト3/西瓜と冬瓜/夏の朝は豆腐と豆乳で/中秋節と月餅/菊の節供ときのこ鍋/焼きいもと焼き栗/白菜干し/しゃぶしゃぶの街/お茶ときんかん
付録 北京家庭料理レシピ
緑一色の春野菜のあえもの/新茶のスペアリブ蒸し/たけのことそら豆の冬越し漬け物の炒めもの/千切りキャベツと新玉ねぎ、貝のスープ/にんじんとマンゴーのサラダ/夏野菜の煮物/とうもろこし、枝豆、ベーコン入りのチャーハン/野菜カレー&果物カレー/えび、エリンギ、ぎんなんの炒めもの/きのこ鍋/黒米と栗入りの炊きこみご飯/梨とレモンの氷砂糖煮/れんこん、えのき、カリフラワーのからしあえ/ねぎ、大根、ゆり根、山いもの牛すね肉スープ/白菜、昆布、鶏肉だんごのスープ煮/豆腐、かぶの梅干し炒め
おわりに
文庫版あとがき
解説ファミリーヒストリーとレシピ 木村衣有子