目次
序 章 文明とはなにか
1 道具箱――準備作業のために
2 文明と未開の関係性
3 三つの存在様態
第一章 日本は群島である
1 群島としての日本
2 群島には文明はない
3 群島にも文明があるのか
4 東西のつながり
5 南北のつながり
第二章 日本群島史の時代区分
1 日本群島史の時代区分論
2 土着閉鎖系文明I期――縄文時代(紀元前14000年~紀元前8世紀ころ)
3 大陸開放系文明I期――弥生時代(紀元前8世紀~3世紀ころ)
4 土着閉鎖系・大陸開放系文明混合期――ヤマト政権、古墳時代(3~6世紀後半ころ)
5 大陸開放系文明II期――飛鳥、奈良、平安時代初期(600~900ころ)
6 土着閉鎖系文明II期――平安、鎌倉時代(900~1300ころ)
7 大陸開放系文明III期――室町、安土桃山、江戸時代初期(1300~1650ころ)
8 土着閉鎖系文明III期――寛永以降の江戸時代(1650~1860ころ)
9 大陸開放系文明IV期――明治、大正、昭和、平成、令和時代(1860~2020ころ)
第三章 日本群島と文明のあいだ
1 日本群島には《一》がなかった
2 日本群島には《人間》がいなかった
3 日本群島には要素還元主義がなかった
4 日本群島には善悪がなかった
5 日本群島には歴史がなかった
6 日本群島ではなぜ文学が盛んだったのか
第四章 日本群島の生命と人間
1 アニマシズムという群島的生命感覚
2 非実体系の存在様態
3 非実体系の「かみ」
4 「ことだま」と「ことのは」の対立
5 死のアニマシー
第五章 性のアニマシー
1 《文明》と性
2 なぜ日本群島では〈女系いのち〉が生き残ったのか
3 最初に自我を獲得したのは女性だった
4 〈女系いのち〉の日本群島文明
5 CGPという文明運動
6 女の衰退、〈女系いのち〉の生存戦略
第六章 美のアニマシー
1 反逆は美的生命から
2 「あはれ」「をかし」「あっぱれ」
終 章 トランス東アジア哲学のなかの日本群島
1 日本群島には哲学がなかった
2 通底哲学・非通底哲学とはなにか
3 トランス東アジアの儒学史
4 日本儒学の非通底性と東アジア
5 トランス東アジアのなかの日本仏教
日本群島文明史を思索するための入門的ブックガイド
あとがき